この名著で、就職本コーナーに突っ立てる奴らを突き放せ!2 | 面白いほど就職活動がわかるBlog -an easy guide to job hunting-

この名著で、就職本コーナーに突っ立てる奴らを突き放せ!2

仕事が一段落つきました。と思って、コメントとトラックバックを見ると、何と著者の山本様から書き込みが!!

Blogってホントすごいなと驚きました。これまでのコミュニケーション手段を変えてしまいますね。


また山本様のフットワークの軽さにもただただ感動です。山本様のBlogにも、ボクの書籍紹介を受けて就職活動に関してコメントして頂いてますので(戦略コンサルで採用責任者をされていたそうですよ!!)、ぜひ一読を!


それで、下記の記述なのですが、これは山本様のBlogを読む前に書きました!!!なぜ、そんなことを言うと、怖いぐらいに先にボクが書こうと思ったことを、きれいにポイントだけBlogに書かれていたからです。


ボクの助長な文章を読んで「内定太郎、よく言いたいことがわからないぞ!」って方は、山本様のBlogにあることをボクは言いたかったのです(ズルイ・・・?)。


山本様、どうもありがとうございました。学生の皆さん、ATカーニー受けましょう!!





著者: 山本 真司
タイトル: 40歳からの仕事術


なぜ、ボクがこの本を学生の皆さんにオススメするかと言うと、一言で言えば大人になれるからです

具体的には、すごく良い本だってこと、これを読めば面接官を含めて社会人だって悩んだり、あせったり、諦めそうになっているんだってことがわかって、その上で地に足のついたことをアピールできるようになるはずからです。



まずこの本自体がとても良い本です。

・著者は、厳しい外資系企業の中でトップポジションまで上り詰め、現役の(今も、日々、ハイプレッシャーで戦っている)のコンサルタント
・書かれている内容は、著者が生き残るために身に付けた本質的で実践的な仕事術、仕事に取り組む哲学
・プロモーションなど下品な商売根性は皆無(新書700円!)。むしろそういう扇動に乗らずに地に足つけろというメッセージ。ちなみに新著で『30歳からの成長戦略』という本も出されてますが、こちらは読者対象セミナーがあったらしい。Blogによると、数十ページの追加資料が配布され、セミナー後には議事録までもらえたとか。これ、全部、無料だったそうです。すげぇ。。。


とまさに就職コーナーにあふれる就職ハウツー本のアンチテーゼ(正反対)となる一冊です。レベルが違います。間違いなく学生の皆さんの意識を刺激して、視野を広げ、就職活動での自分を変えてくれる一冊だと思います。こういう手軽でもしっかりした本(本来は、40歳以上でも通用する内容ですから)を読んだ上で、今やっている就職活動を振り返ると同時に、ちょっとだけ自分の将来のことを考えて欲しい。


次に、ぜひじっくり自分で考えてみてもらいたいのが、本の中に書かれている仕事術以上に、この日本企業に勤める主人公の気持ちです。


有名な日本企業に入社して最初は胸に希望があふれ、バリバリと活躍していたはずが、40歳という歳を過ぎても「こんなはずじゃなかった。このままで良いのか?」とあせりだしたり、「こんなもんだよ、サラリーマンは」という諦めが出てきたりするんです。


驚きませんか?40歳過ぎても悩むし、あせるし、諦めそうになるんですよ!!


こんなサラリーマンの悩み、諦め、あせりの入り混じった混沌とした雰囲気を、鏡に映った自分の姿、家族の一言、会議での雰囲気、部下の姿勢、そして主人公のセリフの中で、この本はうまく伝えてくれます(そこに、本質的な仕事術がバシバシ紹介されて、非常に軽快な気分になります)。


もちろん、全てが全てネガティブに悩んだり、あせったりしている人ばかりじゃありません。どこかのタイミングで、外資系、ベンチャー、他の勢いのある日本企業など、新しい環境に飛び出して勝負する人もいますし、決して「こんなもんだよ、サラリーマンは」という諦めの言葉など吐かずに、その会社で自分と会社と共がに成長を継続するよう努力する、そんな気概を持って前に進む人もいます。


ただ、40歳を過ぎても、多くの社会人が、悩み、あせり、諦めかけているんだということ、こういう現実があることを知って欲しいのです。当たり前ですが、入社して薔薇色で刺激的なビジネスライフが待っていると思ったら、大間違いです。そして、面接官にも、この本の主人公のような要素の一部を持っている人、たくさんいるはずです。



これらをわかった上で(しかも面接官も知らない突破するための究極の仕事術もちょっとはわかって)、きちっと自分の経験や将来のことを考えて(自己分析って、変なシートを埋めたり、マークシートを記入するんじゃなくて、こういう良い刺激を感じて、考えて、そして自力で過去と将来の自分の姿を描き切ることだと思いますよ)、素直に語ることができれば、ある意味で面接官と対等な立場で会話ができるはずです。

これでもう、ガキみたいな青臭いことを語ることはな無いんじゃないかな。




ワタミの生ビール(中)2杯我慢するだけで、就職コーナーで目先の就職ハウツーを探し求めている奴と比べて、こちらは面接官も悩んでいること、ひょっとするとその解決策になりうることの存在も知った上で、自分をアピールできるんですから、就職ハウツー本を読みあさっている連中とは、次元が違うわけです。



就職本コーナーに突っ立ている連中を見たら、「オレは40歳の人の悩み、あせりなどと、本当は彼らが学ぶべきことまでわかった上で、自分をアピールしてみせるぜ!」と思いながら、どうぞ遠慮無くその人たちを突き放してください。