ビジネスファッション術2 実践編 | 面白いほど就職活動がわかるBlog -an easy guide to job hunting-

ビジネスファッション術2 実践編

たいていの社会人は月曜日から金曜日までスーツ、Yシャツ、ネクタイ、ベルト、革靴で過ごしていると思います。

これらをうまく回しながら、それなりに小奇麗な格好をするのは、そこそこ大変なはずなんですが、それでもみんな、何とかやってます。もちろんクリーニングとか活用しますけどね。

就職活動の皆さんがどれだけ毎日、スーツになっているのかは人それぞれだと思いますが、もしほぼ毎日だとすると、社会人に比べれば少ないスーツ、Yシャツの数も少ないし、収入の関係でクリーニングもバンバン使えない中でやりくりするのは、けっこう大変です。

一方、見た目はやはりある程度は大事です。ボク自身、昔、OB訪問を受けた時の経験からしてみて、注意してても、どうしても最初の印象には引っ張られてしまいます。


髪に寝癖があって、靴が汚れてて、キリっとしまっていないネクタイに、薄汚れた靴、そして変なカバンとかで来た上に、最初の第一声が気持ち悪かったりすると、「この忙しいのに、変なのが来てしまった・・・」ともう非常に嫌な気持ちになるものです。仕事、働くどうこう以前に、こいつは自分のこともまともにできないのか、と思われても仕方ないんです。


それから、最底辺の身だしなみはきちっとしていても、やはりリクルートスーツに着られている人って、カッコ悪いんですよね。決して良いスーツじゃなくても、フィットサイズをきちっと着ていて、さらに多少、センスを感じさせる着こなしだと、やはり一歩上のステージでスタートができると思いますよ。


見た目で人を判断してはいけないと言いますが、”ある程度”判断されることは間違いありません。


つまり、少ないスーツ、Yシャツを使いまわしながら、ある程度の見た目は確保したい。


それが目的になるんだと思います。そこで、昨日は先にコース別にアレンジを紹介してみましたが、今日はそのコースの中にあるポイントを紹介したいと思います。どんな服を選ぶか、着こなすかは皆さんの予算、既に持っている服などで変わってくると思いますが、この3つのポイントを意識するだけでもグンと効率UPになると思いますよ。



①いかにもリクルートスーツっていうカッコ悪いものは避ければ、後はスーツ以上に安物かどうか見分けがつきやすい、Yシャツ、ネクタイ、ベルトに多少はお金をかける。


スーツは高いものは、本当に高いです。皆さんにも限界があるでしょう。一方で、シャツとかネクタイ、ベルトは、ちょっと背伸びをすればけっこう良いものが買えます。

加えて、光沢などで素人目でも安物かどうかけっこう見分けが簡単につくのが、Yシャツ、ネクタイ、ベルトでもあります。

すると、ここで少しがんばって良いモノを買うだけでも、グっとセンス良く見てもらえるのです。

それこそきれいな白地のYシャツなら、ほとんどのスーツ、タイに合いますから、コーディネートも実は簡単です。


ちなみに有名レストランの支配人でも、磨かれた靴の高い安いはなかなか見分けがつかないんだそうです⇒靴は良い悪いよりも、磨くことが大事!



②出切ればスーツ、靴、ネクタイは予備もいれて2着用意しておくと安心。

例えば、ラーメンのスープとかソースをスーツなどにこぼしてししまって、クリーニングに出さなくてはならない場合、予備が無いと着ていくものがありません。それが最終面接の日だったとしたら・・・・!!

何を隠そう僕もこれで、泣く泣く友達のスーツを借りたことがあります。。。

こういうところで余裕を作っておくと、勝負所でしっかり力を発揮できますよ。


③日々の消耗品であるYシャツは、面接用とOB訪問・セミナー用で使い分ける。安くてクリーニングの不要な形状記憶シャツをうまく活用しよう。


はっきり言えば、セミナーとかって大勢の中の一人ですから、その場で選考とかが無ければ、最低限の身なりさえ整っていれば少しは手抜きをしても問題ありません。もちろん、急に会場で選考っぽいことがあったりするので、最低限は守る必要がありますよ。でも、こういう気合を入れなくても良い場所には、安くて洗濯も自分でできる形状記憶シャツを活用すると良いと思います。


一方で面接ですが、ここは集団面接でもせいぜい4,5人の学生しかいないわけですから、ちゃんとした身なりは不可欠です。


特にそこそこの規模の企業で最終面接に出てくる役員のおじさん達をイメージして欲しいのですが、飛行機で言えばエコノミークラスには乗らない人達です。日常的にビジネスクラス(もしくはファーストクラス)の空間が当たり前の人たちなのです。最終面接は、そういう人たちと個人面接をするわけですから、そこへエコノミークラスのノリで薄汚い格好で行ったら、なめられても仕方ありません。


出切れば勝負Yシャツを一つは用意して、ここぞという時には必ず着て欲しいものです。ノリがパリっと効いたシャツを身にまとうと、どこか本番用のユニフォームに着替えるスポーツ選手のようで、良い気合が入ると思いますよ。


蛇足ながら、形状記憶シャツの活用は、実はボクも今でもたまに使っています。クリーニングに行く時間がなかなか無い中で、アルマーニとかゼニアの普段着ているちゃんとしたシャツのストックが減って来たなって時は、ビシっと決めなきゃならないプレゼン、交渉のある日(あ、後、大事な合コンの日・・・)と、あまり重要な用件が無く見た目に拘らなくて良い日を数えて、後者の日には緊急用の形状記憶シャツを引っ張り出してきて使います。


しかも、最悪、クリーニングのシャツが全て無くなったとしても、形状記憶シャツなら帰宅して洗濯機にかけて、その後、すぐに干せば朝には乾いているので、クリーニングに出したシャツが戻ってくるまでを乗り切ることもできます。自分で洗って、アイロンをかけるよりは、はるかに効率的です。



以上、ちょっとした実践的なポイントの紹介でした。

一つ注意したいのは、見た目だけで決まるってことはありませんから、そこは勘違い無いように。落ちた理由を、服装のせいにしている人がたまにいますが(金融でみんな白シャツだったのに、黄色で行ってしまったとか)、はっきり言って、そういうことはほとんどありえません。企業がコストをかけてそれなりに良い学生を取ろうという時に、シャツの色だけで判断すると思いますか?


見た目で大事なのは、最低限(形&色のバランスの取れた着こなし、きちんと細部まで手の行き届いた身だしなみ)をクリアして、後はほんのちょっと自分の気持ちに自信をつけさせてくれる格好をすることです。


そうそう、昔、何かの就職雑誌で2流コーディネーターみたいなのがアドバイスをしているのを読んだけど、「男性のスーツ選びは女性の友達に選んでもらいましょう」とか書いてあって、こういうことを書く奴はモテないんだろうなと思ったものです。女性の目から見れば、みたいな変な願望があるんでしょうね。


もちろん、一番、良いのは自分でコーディネートできるセンスを磨くことです(かくいうボクも修行中)。ただし、それなりにセンスがあっても、自分一人でコーディネートの全てを完結させるのはなかなか難しいものです。


そこで現実的なのが、センスの良い店員さんの意見を取り入れること、さらにセンスの良い友人にもアドバイスをもらうことです。基本的には店員さんなら大きな外れは無いですよ(就職活動のコーディネートで冒険させないように注意は必要ですが)。


そう!当たり前ながら”センスのある”ってのが大前提です。センスがあれば、店員でも同性の友達でも誰でも良いのです。例えば、OB・OGの社会人のカッコイイ先輩で買い物に付き合ってくれる人がいれば、すごく良いんじゃないかな。


少なくともボクは、すっぴんでユニ〇ロを着てコンビ二でSPAとかを立ち読みしている女性に、例え親友だとしても、自分のスーツ選びにあれこれ口を挟んでもらいたくありません。


だったら丸善あたりでGQでも立ち読みして雰囲気だけ吸い込んで、自分で選びます。