面白いほど就職活動がわかるBlog -an easy guide to job hunting- -10ページ目

台風23号

台風、すごかったですね。

学生時代って、ボクの大学では山手線が止まれば休講みたいな基準がありました。そりゃ、台風が来るたびに「山手線よ、止まれ」と祈ったモノです。

ところが会社に入って驚いたのは、基本的には台風なんて関係無いんです。

まず出社の時が暴風だったケース。何とかしなきゃいけない。多少遅れる分には目をつぶってもらえますが、「山手線が止まったので今日は会社は休み」ってことはありえない。一駅歩いても何でもちゃんとオフィスに行く。

出社後に客先とアポイントがあれば「台風で行けません」なんてのも許されない。気合で傘をさして行く。むしろ「大雨の中、御足労頂いて」と言ってもうらうことで客への本気度をアピールする。

また帰り時間に台風が来る場合は「今日は台風だから、無理せずに帰れよ」みたいな声を上司がかけてくれたり、一応、経営サイドから「早退可」という通知が出ることもあります。しかし、それで即席を離れる人はほとんどいません(事務職ぐらいか)。 一つには、あっさり席を立つことがどこか仕事を放棄したように見られたくないという面子と、後は純粋に台風が来ようが今日中にやらなきゃいけない仕事は終わらせないと後で苦労するとわかっているからだと思います。


そういうわけで不謹慎ながら大学時代は、台風が来るというとちょっと嬉しかったですが、社会人になるとあまり嬉しく無いのです。

ラフにコマ目に更新する方向で

もう少しラフな感じで読者の皆さんとコミュニケーションしながらやって行くスタイルもありかなと、思うようになりました。

しっかり書いても長いのって、読み手の方にもPCの前でけっこう負担をかけているんじゃないかと思うんです。

短い文章で、コマ目に更新する中で、色々と就職活動に必要な話題を書いていった方が読者の方も気楽かなという気がします。

もちろん、重要なテーマは不定期ながら、きちっと長い文章であますところ無くノウハウを書いていくつもりですので、そこはご心配なく!

そういうわけでラフなBlog記事用に、「内定太郎」ってテーマを作っておきました。テーマが「内定太郎」の時は、良い意味で手抜きしてるってことです。。。

Blog自体のタイトルもちょっとくだけた感じに変更です。

そういうわけで皆さんも頻繁に遊びに来てください。質問などもコメントにドンドン書き込んでくださいね。できるだけBlog内で答えていきます。

就職活動に有利な資格とは②

前々職で多少、新卒採用に関わった時は、職歴の無い学卒MBAホルダー(慶應とか国立大学の院)なんかも受けにきましたが、バンバン落ちてましたねぇ。

公認会計士もそうですが、何でそれなりに名前のある資格を取っても就職活動では良い結果につながらないのでしょうか。理由は、次のように書きました。

①資格が証明するのは、規程業務を行えることとその分野の一定知識にすぎない
②知識があっても仕事ができるとは限らない、また時代の変化で知識も陳腐化する
③企業が就職活動で探しているのは、仕事のできる(できそうな)人間である



例えば、クルマの運転免許を持っていれば自動車メーカーに就職できるのかどうか、を考えてみましょう。馬鹿げた例ですが、その方がわかりやすいので。でも、新卒の就職活動で資格をアピールすることって、これぐらい滑稽なことだと思います。

①まず、免許があればクルマを運転することが許されます。それから資格を取る際に一定の交通ルールや自動車の動かし方などの知識は身に付けたことが証明されます

②じゃあ、自動車の免許を持っていればそれですぐに自動車メーカーでトップ営業マンになれるかというと、ほとんどまったく関係ありません。コミュニケーション力、商品理解力といった営業スキルを資格は証明していないからです

自動車の知識は役立つだろと思うかもしれませんが、クルマを売るためには他にも必要な知識はたくさんあります。加えて、時代の変化で今はカーナビETC、保険、自動車ローンに関する知識も必要になってきており、教習所で習ったことだけでは全然足りません

③言うまでもなく、自動車メーカーが欲しいのは仕事ができる人です。新卒は職歴が無いですから、正しくは仕事のできそうな人を企業は探しています。


以上から、企業が欲しがっているのは仕事のできそうな人であって、たあだ資格を持っている人では無いということがわかると思います(別に資格を持ってたらダメってことじゃないですよ、企業が欲しがる人材の要件のほんのわずかな一部しか資格は証明していないってことです)。



だって、考えても見てください。資格取得の準備って何をやるかと言ったら、基本的には予備校行って、授業聞いて、家で復習して、参考書読んで、カードとか作って暗記して、練習問題解いて、模試を受けて、そして本番で試験範囲内の与えられた問題について最も確かだろうって答えを頭の中から探し出して記述するって感じですよね。いや、司法試験の論述は違うんだって声もあるかもしれませんが、でもあれも過去のパターンの組み合わせなので多少の思考力があっても暗記の域を出ることは無い。

すると、資格勉強(注:それも難関資格に限る)から言えるポテンシャルは、
・大量の難しいことを暗記することが出来ます。
・それなりの期間、遊びも我慢して根気強くがんばりました。
・問題に対して、暗記したものを組み合わせて記述できます。

ぐらいなんです。

一方で仕事ってのは、試験問題のように一つの答えもないし(そもそもやってみないとわからない)、まして問題がそもそも何なのかわからないこともザラです。

そんな状況だと、効果的と言われる営業手法を完璧に暗記している奴よりも、とにかくアイツはいい加減な性格だけどなぜかいつもトップセールスだって奴を、企業は欲しいのです。もちろん営業手法を暗記していてそれらを実践してトップセールスならBESTでしょうが。

「でも、法務とか税務の知識が必要な部門もあるじゃん」と思う人もいるかもしれません。それはその通りなんですが、それでも資格ある奴が無条件に取ってもらえないことは、前の公認会計士の記事で明らかでしょう。なぜなら、次のような人材を取れば良いからです。
・中途採用で、仕事もできて知識も持っている人間
・仕事ができそうで、ついでに既に資格を持っている学生
・仕事ができそうな上に、そういう知識を身に付ける能力(バカじゃない、気合がある)がある学生



「仕事が出来るとは何か」って定義づけを行うと、これは非常に難しくて、私の頭ではパンクしてしまうのでここまでにしますが、とにかく仕事には知識以上にも問題解決力、論理的思考力、センス・直感、コミュニケーション力、交渉力、プロジェクトマネジメント力etc、体系化、定量化しづらいスキルが色々あり、そしてこれは経験をベースに積みあがっていくもので、試験勉強で身に付くものでは無いということです。

どうです、イメージが湧くでしょうか?

例えばそうだなぁ、サークルで合宿リーダーか何かを決める時に、
A君:受験時代に模試で地理が1位になった経験から、良い場所を選べる
B君:新歓コンパを盛り上げて成功させたから、次は合宿を盛り上げたい
どちらに任せたいかをイメージすれば、わりませんかね


「そんなA君みたいな極端な奴いないよ!」と思うかもしれませんが、社会人の立場で職歴も無いのに資格武装している学生に感じる違和感はまさにこういう感じです。「地理1位、へぇ、すごいね」ぐらいには思うだけで、それと一緒に仕事をしたいかはまったく別です。

そういうわけで、本当に興味があって勉強するのであれば問題ありませんが(税務の授業がおもしろくてもっと勉強したくて税理士資格を取ったとかならステキだと思います)、就職活動に有利に働くだろうなんて下心でやってもあまり意味は無いってことがおわかり頂けたでしょうか。

だいたい就職活動を意識してから取る資格なんて、どうせ短期で取れるナントカプランナーとかでしょうし、はっきり言って、キャリア的はほとんど無価値です。

「今、何をしておくべきか③」を思い出してください。企業が欲しいのは、主体的に困難に挑戦した奴なんです。就職活動で楽が出来ると勘違いして、簡単そうな資格を取った奴なんて、欲しくないわけです。


一方、資格に対する幻想は学生だけでなく、社会人になっても自分の実力不足に目をつぶって、いつも自分のキャリアに悩みつつ、何か資格を取れば道が開けるんじゃないかって勘違いしている人もたくさんいます。

こういう連中を”青い鳥シンドローム”と言うそうですが
ちゃんと労働系のレポートにも出てくる)、こういう勘違いビジネスパーソンの存在と彼らをあおるマスコミの声が、学生にも伝わってきてあせらせてしまっているとしたら、同じ社会人として申し訳なく、かつ恥ずかしく思います。

今日の格言:「資格=仕事ができる」なんてのは幻想。資格に頼って就職活動をするな!

就職活動に有利な資格とは①

出来るだけ週1回は更新することを目標にしているのですが、ちょっと時間が空いてしまってごめんなさい。さて本日は、コメントでも書かれていた、「就職活動における資格」について書いてみたいと思います。

今朝の日経新聞(18面)でTACの広告が大きく出ていました。見ましたか?え?どうせ、公認会計士コースの宣伝だろって?違います。もっとエグいです。

ズバリ、「公認会計士(試験合格者)採用の勧め」です。

公認会計士は決して簡単な資格ではありません。たぶん司法試験の次ぐらいには難しい難関試験です。でも、がんばって、それを取っても簡単には就職先が無いのです。

昨年は、合格者の内300名が就職先が無かったそうです。ボクの知人でも泣いてる奴が何人もいます。

そこでこのままじゃ資格者も激減して自分達の商売も危ないと思ったのかどうかは知りませんが、資格学校であるTACが「公認会計士を企業は採用したら良いよ!」&「そのためのフォーラムやるから来てね」と宣伝してるのです。

どうして、公認会計士ほどの難関資格合格者でも就職先が無いのか?!理由は、また後で述べます。

結論から言うと、「就職活動が有利になる資格なんてものは無い!」というのが限りなく私の思うところです。とは言え、まったく役立たないかと言うとそんなこともなく、「無いよりは、まぁ、あった方がマシ。でもそれで就職活動が決まる程、甘くない」というのが実際のところでしょうか。

と言うのは、状況によっても変わって来るからです。ここでは、二つ確認しておくべきポイントがあります。

・有利の度合いが、受ける会社が大手企業か中小企業か、ベンチャー企業かで変わってくる
・資格と言っても、医師免許、司法試験から簿記まで本当に様々で一言では言い切れない



はっきり言ってしまえば、

【難関資格か、誰でも取れる資格か】
          × 
【トップ企業か、中小企業・ベンチャー企業か】


で、資格と内定の意味合いは変化するのです(コンサル志望者はマトリックスでも頭に思い浮かべてください)。

例えば、地方の中小企業でなかなか一流大学の学生を取れないところに、簿記1級を合格した学生が来れば、そりゃ多少、人間的に問題がありそうでも、「経理部門で即戦力になりそうな奴が来たぞ!」とめちゃくちゃ有利な状況になるかもしれません。小さい会社で教育費も無いところからしてみれば、簿記でもTOEICでも多少はあるに越したことは無いわけです

では、簿記1級の人間が、最近、人気の高い外資系投資銀行に一発で内定が貰えるかと言うとまったくそんなことはありません。「へぇ、簿記1級持っているんだ。どうして取ったの?」とESの資格欄に気づいてもらえればラッキー、うっかり簿記1級の効用を語ってしまい「キミは、どうして公認会計士じゃなくて簿記1級にしたの?自己PRでは実力主義で揉まれたいと言っているけど、学生時代は実力のいらない方に逃げてるよね」と突っ込まれればアンラッキーって感じでしょうか。まあ、公認会計士試験に通っても、就職先が無い時代ですから簿記なんてアピールされてもねぇ。


どうして、就職活動でそれほど資格は意味が無いのでしょうか。これには3つ理由があります。

・資格が証明するのは、規程業務を行えることとその分野の一定知識にすぎない
・知識があっても仕事ができるとは限らない、また時代の変化で知識も陳腐化する
・企業が就職活動で探しているのは、仕事のできる(できそうな)人間である



と書いたところで、疲れたので、続きはまた次回!

感想、質問待ってます。

そうそう、ランキングダウンへのテコ入れとして(数字に弱い・・・)、人気Blogランキングにリンクを貼ったんで、クリックしてやってください。どこに入れて良いかわからず、左横のブックマーク欄にあります。

ちなみに、ボクが持っている資格は、クルマの免許と中学校の時に取った英検4級ぐらいでしょうか。


今日の格言:状況次第だが、原則的には就職活動で有利になる資格などない!

就職偏差値-数字のジレンマ-

本当のことは時に危険なことなんですが、それを書く以上、あまり大きく目立ち無くないという気持ちもあります。

一方で、あんまり反応が無かったり、ランキングがドンドン下がってくると、モチベーションが下がって来てしまいます。

ジレンマですね。でも、この右上に出るランキングってのは、偏差値、点数とかの数字に弱い日本人にはエグいよなぁと思います。

そう言えば、就職偏差値ラキンキングなんてのが2ちゃんねるによくありますね。

内定難易度なのか、その企業のステータスなのか、給料なのか、そこがよくわかりませんが、偏差値68以上ぐらいの企業だと一つ確実に断言できることは、それなりに合コンの数は多いんじゃないかなぁ。70以上の企業は間違いなく、合コンネタなんてくさるほどありつけます。

ボクが前に勤めていた会社は、この偏差値70以上ですが、合コン・トリプルヘッダー(1日3件)もありました。女子大生からバレリーナ、女子アナまで、刹那な時間ではありますが、若い時分にはけっこう楽しかったですよ。

ボクは、「有名企業よりも自分にとってやりたい仕事、やりがいのある仕事につければ良い」なんて声は、必ずしも正しいとは思いません。別に仕事なんていつもそんなにおもしろくないし、やりがいを100%感じられるほど、楽なもんじゃない。いつも楽しくて仕方ない人は、たいした仕事をやってないんだと思います。ママゴトやってるんじゃないかな。

サッカー選手の日本代表だって、いつも国際試合に出ているわけじゃなくて、ほとんどの時間は練習していますよね。練習が楽しいって選手はあんまりいないと思います。しかもプロ選手は、練習して上手くなって試合に出て結果を出さないと、クビになってしまいます。すごいプレッシャーだと思いますよ。

仕事も、まだまだ終身雇用の雰囲気が多少残る日本企業では、犯罪でもやらなきゃ簡単にはクビになりませんが、でも人間関係も含めてのしかかるプレッシャーはそこまでサッカー選手と大差無いんじゃないかな。ノイローゼになったり、自殺されてしまう方もいるぐらいですから。もちろん、干されてのんびりできるところもありますが。

話が脱線しましたが、ボクは、別に仕事、やりがいを第一に企業選びをする必要なんて無いと思うんです。カネが欲しい、モテたい、良い服を着て、良いモノを食べたいって動機を否定しなくても良い。比較的給与が良くて、楽しい遊びの機会も豊富な就職偏差値上位の会社に入ろうと思って就職活動をやる人、実はすごく健全だと思います。

まあ、そんなこんなで、誰にも言えないけど本音では俗物的な本能を満たせる企業に入社したい方、がんばってください。ボクは応援しています。とりあず激務にだけ耐えられるのであれば、いくらでもバブった日々を送れます。

もちろん、しっかりと自分のやりがいを大事にして、それならばどんなプレッシャーも耐えられると、小さな良い会社を見つけられる人も応援してます。

にしても、もう少しこの右上のランキングあがらないものだろうか。。。

今、何をしておくべきか③

とりあえずこのテーマは今日で最後にしようと思います。最後は結構、当たり前の話で、あまりサプライズは無いかもしれません。でも、すごく重要な御話。

どうか、読み終わったら、ぜひ実行してください。ここで読んで「へぇ、そんなものか。おもしいなぁ」で終わるか「とにかくやってみるしかない!」と行動に移すか、この差は来年の2月にはっきり出てきますよ。

前回、「結局、大学生のやっていることなんて基本的には大差が無い。それにも関わらず希少性で勝負したら負ける」という趣旨のことを書きました。大事なのは、希少性ではなくて、経験の深さなのです。では「経験の深さ」とは何かと言うと、基本的には次の2つです。

①自分から主体的に取り組んだか
②それなりに困難な課題に取り組んだか


この2つがしっかりあれば、犯罪行為や非社会的なことなど不健全な経験で無ければ、就職活動では何でもアピールの材料になります。やってること自体に差は無いんですから。

勝負は、どれだけ主体的だったか、どれだけ困難なことに取り組んだかです。これなら自分次第で、明日からすぐにできるでしょ?え、イメージが湧きにくいですか?

では、逆に浅い経験を考えてみましょう。上の逆で、
①受身的に最低限のことをやった
②楽なことしかしていない

という経験は、浅いです。たぶん、ほとんどの人は、こんな経験だらけでしょ?

とりあえずバイトに行って、店長に言われた通りに動きながら、早く終わりの時間が来ないかな~と思ってたら、これは浅いんです。こんな奴は、どうせ「アルバイトを通して、お客様の笑顔を見ることに幸せを感じました」みたいなことしか言えないんです。だって、主体的にやってないし、困難なことに挑戦していないから、語れる経験が無いんです。

次の例はどうでしょうか。「自分はコンビニのバイトで、毎朝6時に起きて、それを半年間、一度も休まなかった」と言えば、多少は困難なことに挑戦している感じはある。でも、それを何も考えずに受身的にやっていたら、やっぱりダメなんです。せいぜい「元気のあるバカ」で終わりです。

一方で、「オレはバイトの仕事中は自分から考えて、先に先に行動することを心がけた。結果、バイト先のコンビニの店舗では欠品が減った」って経験がある人も、一見、良さそうですが、でもそれって主体的かもしれないけど、やっていることはそこそこ当たり前のことですよね。決して困難なことをやっているわけではない、プロになるんだから、これぐらいやってくれないと困ります。

じゃあ、これらを合体させて主体的かつ困難に取り組んだ経験にしてみましょう。「自分はコンビニのバイトで、毎朝6時に起きて、それを半年間、一度も休まなかった上に、仕事中は自分から考えて、先に先に行動することを心がけた。結果、バイト先のコンビニの店舗では欠品が減った」とやると、まあ、結構、すごそうじゃないですか。この経験がある上で、「近くの別のコンビニで探していた商品が手に入らなかった人が、ウチのコンビニで商品を見つけた瞬間の笑顔を見ることが幸せでした」と言えば決してチープには聞こえない。おそらく面接官も「こいつは本物だ!」と思うはずです。こういう経験を一つでも持っておくと、強いのです。

一つだけ注意したいのは、主体的かどうか、困難かどうかは、面接官が判断するんです(逆に言えば、自分でまったく主体的にやったとか困難だと思っていなくても、面接官が「こいつはすごい!」と思えば、OK。こういう人を大器と呼ぶのでしょう、あんまりいませんが・・・)。尚、遊び的な要素が強いモノは、あまり好まれません。語学留学とか、飲み会とか、クラブ・イベントとか、面接官からして見れば、これらは”楽”なことなのです。

面接官に「主体的にやっているな」「困難なことによくぞ挑戦した」と思ってもらうには、かなり強烈に主体的に困難なことに挑戦しないと、たくさんの学生の中で目立てません。もちろん伝え方も重要です。これは、今後、解説していきますし、ボクが最も得意としておそらく当講座の最も価値のある分野です。上のバイトの話ももっと効果的な伝え方がたくさんあります。

でも、まずは、伝え方で苦労しなくて良いぐらいに、主体的で困難なことをやって欲しいのです。そして、それは希少性のあることじゃなくて、日々、皆さんがやっていることで良いんです。それらを深い経験に変えるんです。失敗なんてWELCOMEです。

学生がラッキーなのは、結果はそこまで重要じゃないことです。むしろ失敗して、「それから○○を学んだ。その経験を活かして、今は○○をやっている」と言った方が、困難さが強調されるぐらいです。

さぁ、今回は非常に明確なヒントを出しました。あなたが世間一般の大学生なら、何か主体的に困難な課題に取り組むチャンスがあるはずでしょう。

ゼミに入っているなら、一番多くの文献を読んで、ゼミ全体のレベルを向上させても良いし、テニスサークルならば練習の鬼になって飲みメインだった雰囲気を変えたらどうですか?

ゼミも入っていない、バイトもしていない、サークルもやってないって人は、マラソンでも始めてはどうでしょう。で、4時間を切って完走できたら友達一人から1000円もらって、それで集まったオカネをユニセフにでも寄付する。下手なボランティアで仲良しゴッコをやっている連中より、ずっと強烈なアピールになりますよ。

最後に、「えっ、そんなハードなことをやらなきゃダメなの・・・」と思った人は、世の中を甘く見すぎです。仕事はやりがいはあったとしても、決して楽なものじゃありません。それに自分からぶつかって行ってくれる人を企業は欲しいんです。言わば、主体的に困難な課題に取り組める人材を求めているわけです。すると、学生時代にそういう経験をやっていた人が良いに決まっています。

残された時間は約3ヶ月。やるか、やらないかは、皆さん次第ですよ!

ちなみに主体的にやっておくと、自己分析も楽です。既に行動をする時点で、自分で考えてやっているわけですから、ある意味、分析なんてそんなにする必要がありません。自己分析、自己分析もだえている人の大半は、何も考えずに受身的にやっているから、見えてこないんです。

今日の格言:残り3ヶ月、何でも良いから、今やっていることの中で、主体的に困難な課題に取り組んでみる。それをやらずして職につける程、社会は甘くない。

今、何をしておくべきか②

今日は短めで。

前回、「今の内に就職活動でアピールできる経験をしておくべし」と書きましたが、”アピールできる経験”とは何なのか?!ズバリ、次の2つのポイントを満たしているかどうかです。

①問題解決などに主体的な関わったような深い経験
②他の学生と比べて希少性のある経験ならば尚善し


自信満々の勘違い君に多いのは、浅くてありきれた経験を、当人は深くて希少性のあるすごい経験だと思い込んでいるんですね。え、どんな経験かって?こんな人ですよ。きっとあなたのまわりにもたくさんいるはず!

「私の売りは、企画力とリーダーシップです。私は、100人の会員のいるテニスサークルの企画班の長として、サークルを誰よりも盛り上げてたと自負しています」

①企画系の役職の長だから、企画力がある、リーダーシップがある。
⇒浅い、浅すぎる・・・。大学生として恥ずかしい。こんな学生にあたった面接官に同情します。きっと部長の長い話よりも退屈な時間を過ごさないといけないわけですから。

②テニスサークルの企画班の長として、サークルを誰よりも盛り上げてきた。
⇒たぶん新卒就職活動人口の10%(約5万)ぐらいは、同じようなことを書きます。日本にいくつテニサーがあって、何人が企画系のことをやっていると思うんですか?たぶん面接官の心情としては「はぁ、またテニサーで企画かよ・・・。今日で20人目だな」です。

きっと、「何かのサークルの役職につくこと」がすごいことだと学生の人は思っているんでしょうね。だから、就職活動になると途端に色々な役職の人が増えるんじゃないでしょうか。「クリパ係りリーダーとして企画したクリスマスパーティー、みんなが笑顔で喜んでくれて最高でした。仕事もこんな最高の気持ちでやりたいです」とか、”クリパ係りリーダーって何だよ”って感じですよ。みんなは笑顔でも、面接官は失笑してます・・・。

「良かった!ボクはテニサーじゃなかった!」「わたしはテニサーだけど、企画じゃなくて合宿チームで良かった!」って安心している場合じゃありません。あなたの経験だって、希少性なんて無いんです。

希少性って意味では、体育会系で大会優勝時のキャプテンとか、小説が入賞したとか、すごい特許を持っている、有名ゼミの幹事長(で教授が人事部に電話してくれるぐらい気に入られている)、後は在学中に司法試験に合格している、これぐらいじゃないでしょうか。もしくはやや希少な経験の組み合わせでしょうね。TOEIC930点でテニス部のレギュラーとか、全優で奨学金もらっていながら実はバックパッカーとか。

そう、大学生の経験なんてほとんどは似たり寄ったり。希少性なんて無いに等しいです。少なくともこれを読んでいる人の大半は、希少性ある経験なんて無いから、この講座を読んでいるんじゃないでしょうか?

自分の経験に希少性なんて無い、これを聞くと、がんばったサークル生活を否定された気がする人もいるかもしれませんが、否定なんてしてません。ただ、サークルでがんばった人なんて、日本中にたくさんいるってことです。

では、経験に希少性が無いとすると、何で勝負するのか?それは当然、もう一つの「経験の深さ」なんですね

この話は、また次回にでも。

今日の格言:世の中の大半の大学生の経験には、希少性なんて無い。みんな似たり寄ったり同じような経験をしているのだから、それをアピールしてもバカだと思われるだけ。

今、何をしておくべきか①

さて、今日から読まれる方はラッキーです。ラッキーな理由は2つあって、①非常に実践的な内容だから、②来年の年明けに読んでももう手遅れだから、です。

特に②は大きいです。今日から数回に分けて書いて行くことを、今ならギリギリ間に合うのですが、歳が明けてからでは、かなりリスキーな一発逆転をやらないと厳しくなってきます

とは言え、一方で今回のテーマがまったく不必要な人もたくさんいると思います。そういう方には、申し訳ないのですが、ものすごくつまらない内容になってしうかもしれません。そこは一つ読み進めながら、今日からの講座が自分にとって必要か不要かを判断するのに使って頂ければ幸いです。読み終わってから「なぁ~んだ、自分にはやっぱりまったく不要だったよ」と思えたら、自信を持って良いです(過信は困りますが)。

本当は、先にもうちょっと能書きをたれておきたいのですが、先に結論を書いておきましょう。今、しておくべきことは、ズバリ、
「これからの就職活動でアピールできるような経験を、今の内にちゃんとしておく」
ことです。

当たり前のことですが、アピールするような経験が無いのに、いくら自己分析をしたり、エントリーシート対策、面接対策をがんばっても無駄に決まっています。どんなハウツー本読んでも、就職予備校に通っても、無理、無理。そんなことするぐらいなら、明日にでもサークルを立ち上げるとか、NPO法人に参加するとかした方が、はるかに就職活動で上手く行く確率が上がります。

もし、今日、これを読んでいるのが来年の3月とかだったら、やることは決まっています。就職留年が可能かどうかを検討する、もしくはウソで塗り固められた自己PRの練習をするか、のどちらかです。まあ、運良くひっかかったまったく予想もしていなかった企業に入るという手もあるかもしれませんが・・・。どちらを選ぶかは本人の自由ですが、一応、後者の技も来年の3月には紹介したいと思います。あるんですよ、そういう技、例えば小学校の時の経験を全て大学生時代にやったことに直すとか。ゼロから全部、作り込むのはかなり難しいし、ボロが出る可能性もありますが、一応、本当にやったことならばリアリティのあるウソになる確率が高いのです。まあ、今日は本題じゃないので、また別の機会に。

おそらく皆さんの中で「これからの就職活動でアピールできるような経験を、今の内にちゃんとしておく」というボクの言葉を聞いて、分かれる反応は二種類です。

Aパターン:オレは、私はアピールすることがたくさんあるから、そんな経験を作る必要なんて無い(そもそも、就職活動でアピールするための経験を作れなんて、間違っている!)

Bパターン:早く、どんな経験をすれば良いか教えろ


Aパターンで、本当にすばらしい学生生活を送って色々な経験をしている方は、おっしゃる通りです。ボクが上で、これから数回の講座が不要になるでしょうって言った方々です。加えて、就職活動でアピールするための経験を作るなんて、ボクも基本的に間違っていると思います。どう考えてもおかしい。

ただし、Aパターンの人に本当に聞きたいのは、もし自分のやっている経験が実はまったくアピールもできないようなチープで薄っぺらい経験だとしたら、それでもあなたはBパターンの人の声を否定できますか?

Bパターンの方は、非常に素直だと思います。就職活動も4,5月になってクライマックスを迎えるぐらいから、おもしろいように内定を取れる人と、まったく通用しない人に分かれます。えてして通用しない自分を痛感する人はそこでこう思うのです、「自分は大学時代、何もやってこなかった!」と。これで就職浪人を決意し、あわてて海外留学や政治家秘書のバイトなどをやって経験を作ろうとする人、けっこういます。そして、前年がウソのように内定を取りまくる人もたくさんいます

今、Bパターンの人っていうのは、就職浪人をする前にこのことに気が付いているのだから、チャンスは十分あります。


次回からは、Aパターンの人にとっても、Bパターンの人にとっても気になる、「就職活動でアピールできる経験とは何なのか?」について書いていきます。

ただし、更新は不定期ですので、良ければ読者登録してください(更新すると連絡メールが行くらしいじゃないですか)。

今日の格言:これからの就職活動でアピールできるような経験を、今の内にちゃんとしておく。もちろん、既にそういう経験がある人はすばらしい。本当にあれば・・・。

就職ポータルサイトのカラクリ

皆さん、会社を受ける際に就職ポータルに登録して、そこからエントリーしますよね。後、10日もすると本格登録の始まる時期でしょう。今日はそんな就職ポータルサイトの裏側をご紹介します。

実は、ボクもコンサルティング案件で新規の就職ポータルの立案をサポートしています。あまり詳しく書けませんが。

この場合、当然、他の競合ポータルサイトを細かく調べて分析します。

ここで見えてくるのは、結局、就職ポータルサイトで一定のビジネス規模に乗せようと思うと、企業寄りにやるしかないんです。学生よりにやればやるほど上手く行っていないんですね。

本当に学生のためになる情報を提供するよりも、企業が学生を勘違いさせる手伝いをした方がはるかに儲かってしまうのです。

どこも基本は同じモデルですが、某ナビでは、会社情報を乗せるのに幾ら、カッコ良い先輩の仕事ぶりが紹介される先輩紹介は顔写真入りだと幾ら、写真なしなら幾ら、人事担当者からのメッセージは・・・と事細かに掲載料が決められています。企業は優秀な学生にちょっとでも多く興味を持って欲しいわけで、競合に負けじとたくさんの先輩を出したり、人事担当者からのメッセージを派手に掲載したり必死です。

某ナビも一人でも多くの学生に登録してもらって、色々な企業にエントリーしてもらわないと、「某ナビさんは、高い割に最近は学生の反応が薄いんだよな」と言われてしまうので、あの手この手で学生を登録に向かわせるプロモーションや企画を考えます

実は、誰も真剣に学生のためになることをやろうなんて、そこまで深く考えていません。後に不正がバレて新聞紙面で叩かれるような企業でも、某ナビ上では最高にカッコ良い先輩が仕事がどれだけ楽しくて、いかにすばらしい会社かを語ってくれています。良いんです、某ナビの人にとっては、不正をやっている会社に何も知らない学生がたくさんエントリーしてくれた方が儲かるわけですから。

逆に学生に「ここの企業は、実は会計操作をやっているという噂です。最近の利益は異常です。エントリーする方は注意してください。」なんて本当らしいことを書くと、「某ナビは危険だ。平気で都合の悪いことを書く」となってしまって企業はドンドン離れていってしまいます

じゃあ、ナントカ日記や2ちゃんねるを信用するしかないのかってことですが、これもかなりノイズが多くて噂の域を出ず危険です(たま~に2ちゃんねるを見ていると、こいつ、どう見ても本物の社員じゃないかってのもありますが)。興味本位、参考程度で見るのはありですが、こんな情報でキャリアを棒に振ってはいけません。

一方で、日経新聞やIRレポート、業界本を読めば良い会社かってわかると言えば、これまた難しいものです。まず日経やIR情報、業界本を読んで会社の状況を判断できるには、それなりのコツをマスターしなくてはいけません。プロのアナリストだって難しいものです。また、それでその会社の業績の実態、成長を把握したとしても、業績の良い会社が必ずしも働きやすい会社とは限りません。業績はV字回復したけどリストラしまくってて、組織はガタガタの会社だっていっぱいあります。まあ、たいがい業績が悪いよりは良い方が良いですが、それが十分条件では無いのです。

じゃあ、どうすれば良いのか?!答えのになりそうなものは、やはりOB・OG訪問をやること、良い就職仲間を作ること、この2つにつきると思います。

OB・OG訪問では、うっかり会社のグチを言ってくれることもありますし、必ずしも人事部の建前じゃない一般社員は仕事の本当のところを教えてくれるはずです。もちろん、こちらの事前準備、コミュニケーション能力も大きいですが、これはまた別の時に。またゼミやサークルのOB・OGであれば、さすがに後輩にウソまではつかない確率が高いでしょう。

それから良い就職仲間を持つのも大事です。自分の経験や後輩を見ていると、不思議と「どうして内定をもらえない人がいるの?」ってぐらいみんなバンバン、人気企業、希望業界に決まりまくるコミニティがあります。なぜなら、良い仲間はお互いを高めあうことに加えて、選考関連の純度の高い情報やOB・OG訪問の情報をシェアしたり、場合によっては相互にOB・OGを紹介しあったりできるからです。

ここで注意したいのは”良い就職仲間”であって、誰でも良いわけではありません。お互いの不安をごまかすために傷の舐めあいをするような関係では成長はありませんし、夢を語りながら「オレ達で一緒にD通で日本の広告を変えよう!」とか妄想しするのは勝手ですがそれで揃って筆記試験を落ちたら単なるバカです。結局、良い就職仲間を持とう思うならば、まず自分がしっかりと就職活動をできるようになることが先決なんですね。すると自然に目線の高い連中が周囲に集まって来るもんです。

このへんの良い就職仲間とOB・OG訪問のコツはまたいつか説明しますが、とりあえず今回は、就職ポータルを始めとする企業が発する情報はあくまでビジネスの上に成り立っているのであって、決して一方的に鵜呑みにしてはいけないことを、強く認識ください

とは言え、某ナビ経由でしかエントリーできない企業もたくさんありますから、エントリーツールとしてきちっと登録や希望業界の選択はやっておいてくださいね

かく言うボクも、新しい就職ポータルの立案、悩みます。学生に少しでも有用なモノにしたいんですけど、学生からお金を頂くモデルでは儲からないんだよなぁ・・・。でも、既存のポータルの後追いでは某ナビがいくつもあるし。企業にカネを出させて学生にも企業にもメリットのある仕組みを作れた人が、次の勝者かもしれませんね。

今日の格言:就職ポータル上で企業が発する情報は、企業の都合で作られるもので、決して鵜呑みにしてはならない。ただしエントリーには使うので、登録はちゃんとしておくこと。

給料について考えることが最初のステップ

経済的に自立していない多くの学生にとっては、関心はそれなりにある一方、ホントのトコロは実感の無いのが給料では無いでしょうか。今回は少しで良いので給料の持つ意味をしっかり実感して欲しいというお話です。

ちなみによくFRIDAYとかに有名企業30歳の平均年収とか夏のボーナスなんかが出てますけど、微妙なのもありますが結構間違ったりもしているので鵜呑みにするのは注意が必要です

当就職講座でもいずれ新人~30歳前後までの人気業界ごとのざっくりとした年収は紹介したいと思っていますが、その前に学生の皆さんには表面的な関心に留まらず給与についてじっくり考えて欲しいのです。

「カネよりもやりがいだ!」って声もよくありますし、ボクもその通りだと思います。若い内は、くだらない仕事で100万ぐらい年収が高いよりは、100万安くてもチャレンジングな仕事をした方が良い。成長市場の商品を接待だけの営業でバンバン売りまくって100万円のインセンティブをもらうよりは、赤字の事業の再建案件でサービス残業をしまくって(普通は儲かった部署じゃないとコスト削減で残業代ってあんまりもらえないものです)基本給にお涙程度の残業代で汗をかいた方が、中期的に見れば市場価値は高まると思います。まあ、前者にやりがいを感じる方なら何も問題は無いのでしょうが。

しかし一方で残酷なのが給与の違いよる生活水準の歴然とした格差です。例えば、社会人になってから久々に同じサークルの友達で飲みに行った場合、ある奴は給料日を気にしてドキドキしながら割り勘の5000円を支払うのに対して、別の奴は「ああ、5000円なんて今日はかなり安くすんだね。2件目は、どうする?」と平気で言ってしまう。1年前までは一緒につぼ八で飲んでいたのが、気がつけばそんなギャップが生まれている。

しかも、これが男女の出会いについてはどうでしょうか。「人間は中身で勝負だ」「別に合コンなんてまったく興味が無い」と本気で思っている方は問題無いのですが、現実としては中身がある奴がオシャレなレストランに女のコを誘えば勝てるわけがありませんし、合コンの店だってそこらへんの居酒屋じゃなくてセンスある店でやった方が盛り上がる確率は高いわけです。

ボクは何も、給与が高い会社に行けと言っているのではありません学生の皆さんにまずきちっと給料の意味を認識して欲しいだけなのです。これまでは親の経済的な支えの上で好きなことをやらせてもらっていた人が大半でしょ?そのノリで「自分の人生、好きなことを仕事にしないと意味が無い!」とか「お金より大事なものがある!」とか言ってしまう連中がたくさんいる。まして親のカネで飯食ってる奴に「日本を元気な国にしたい!」とか軽く言って欲しくないのです。余計なお世話です。

これもいずれ書きますが、企業がポテンシャル採用である新卒採用で求める人材は、「地に足がついた上で夢を語れる人」につきると思います。夢を語ることは自分のモチベーションアップにもつながるし、すごく良いことだと思います。ただし同時にたいしたリスクも無い楽なことです。学生の内は多いに夢を語っても良いのですが、社会に出る以上は地に足をつけてから夢を語らないと単なる空想家です

地に足をつけるステップとして、まずは就職活動の入り口で、ちょっと真剣に給料と言うものをしっかり考える必要があります。今の自分の時間は大半の人にとって親の支えが前提になっているはずです。卒業後も死ぬまで遊んで暮らせるお金がある方は心配する必要はありませんが、ほとんどの人が卒業してからも親が合コンに行くお金を仕送りしてくれることは無いでしょう。自分で稼いだ給料で、まず住む場所のお金を払い、食べる物を買うんです。その上で残ったお金が自由に使えるお金です。当然、安月給じゃ自由に使えるお金なんて大して残りません。下手をすればバイト代を全て遊ぶお金に使えていた学生時代より貧乏です。まして良いところに住んだり、良い物を食べたりできないのです。

もう一度、書きますが、ボクは決して良い給料の会社に行って良い生活をしろと言っているのではありません。やりがいだ、好きなことを仕事にしたいとか短絡的なことを考える前に、自分の力で明日の食いぶちを稼ぐ現実を理解してくださいと言うことなのです。その上で、やりがいとか夢とか出てくるのです。ここをしっかりと受けとめることが、浮いた足を地につける最初の一歩なのです。そして、これこそが実は自己分析のヒントだったりします。

今日の格言:やりがい、好きなことを妄想する前に、生活に大きく影響する給料の意味をしっかりと考える。