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内定太郎推奨!就職活動オススメ本

2chさんからコメントに、「シュウカツ本って役に立たないのですか?」という質問がありました。

回答は、筆記対策以外は無いです。筆記は、SPIの能力試験用などに、生協とかAMAZONでそこそこ売れているヤツを1,2冊やり込んでおいてください。OB訪問もしっかりやって、ESも練りまくって書いたのに、筆記で落ちるとすごいブルーですよ・・・。



シュウカツ本についてですが、ボクも、たまぁに書店で就職活動の学生サンの中に入り込んで立ち読みしてみますが、「こんな薄っぺらい内容で、本にするなよ~」「結局、オマエの就職セミナーの宣伝じゃねーか」みたいなツッコミを入れざるをえません。

読んでて、何というか、恥ずかしい気持ちになります。

だいたいね、ビジネス書でもっと高度なことを噛み砕いて書いた本でも、もっと薄いですよ。何であんな分厚いんだと思いますね。人間、頭に入る量なんてたかが知れているし、まして習得できる量なんてさらに少ない。

すると絶対に外せないポイントだけを抑えたら、後はひたすら実践した方が良いんですね。


え?オマエのBlogも長いじゃないかって?


良いんですよ、このBlogは、40%ぐらいは学生さんの気分転換も兼ねたバラエティなんだから(そうだったのか・・・?)!


苦しい言い訳ですが、いきなり頭から構成も考えずに書きなぐっているんで勘弁してください。推敲して書く暇は、あまり無いのです(最初の頃は、ちゃんと考えて書いてたけど、その代わり更新はたまぁにだった)。


でも内容はかなり本質だけです。せめてものお詫びに最後には格言としてまとめてあるし、次の記事では簡潔に前回のポイントを整理してあるでしょ。


能書きが長くなりかけたところで本題ですが、そうは言っても、良い本は読んでおくに越したことは無い!そういうわけで内定太郎オススメの就職活動本を数冊、紹介しましょう。


どうせ周りの連中がくだらないシュウカツ・ハウツー本にハマっている間に、社会人も読むようなちゃんとしたビジネス書でも読んでおいた方がずっとヒトとして深みが増すし、自己分析にも跳ね返って来ますよ。


①『面接力』 文春文庫

私、シュウカツ本なんて読むなんてことを書きましたが、この本がもしシュウカツ本というカテゴリーに入るなら、前言撤回です。この本だけは、読んだ方が良い。

本当のことが書いてますよ。さすが外資系金融機関でクビキラーと言われ、本質を知っている人事現場出身の方です。

しかも新書なんでページも薄いし、714円!

すばらしい!バリューセットとマルボロを我慢するぐらいでしょ?

正直、この本を本屋で立ち読みした時、「やばい、オレがこれから書こうと思っていることがほとんど書いてある!内定太郎盗作疑惑になってしまう!」とちょっと悩んだぐらいです。


②『ルネッサンス 再生への挑戦』 ダイヤモンド社

ハードカバーでちょっと高いですが、BOOKOFFなどの古本屋にあふれています。著者には悪いですが、古本を活用してください。

まあ、著者はかの日産を再建したCEOカルロス・ゴーンですので、印税なんかに頼ってはいないはずなんで、大丈夫です。

海外のエリートってのは、こういう人生経験をしているのだなと、別世界のヒトのように思えました。

語学留学したぐらいで、「得意の英語を活かして国際的な仕事をしたい」とか、気軽に面接で言う前に、カルロス・ゴーンの国際的な視点についてじっくり考えてから、言葉を選びましょう。


後、2,3冊ほど紹介したかったのですが、今日は疲れたので、続きはまたいつか。

業界研究の情報収集についても、書かないとね。

あるある大辞典に見る仮説思考

業界研究に限らず自己分析でも、そしてビジネスでも仮説思考のプロセスが極めて重要であることは、何度も書いてきました。

今日、何となくフジテレビの『あるある大辞典』を見ていたら、これぞまさに仮説思考じゃないかってことに気がつきました。

この番組のパターンって、だいたい次のような感じでしょ?

①何か体調が悪いとか、問題が起きる
②大学教授とか医者が出てきて、可能性のある原因を解説
③健康なヒトとそうでないヒト(あるある会員だっけ?)で血を抜いたり検査をする
④教授、医者の言う通りだとわかる
⑤次に教授や医者が、それには○○が効くと解説
⑥あるある会員で、AグループとBグループに別れ、片方は○○を試して、片方は何もしない。その後、検査。
⑦だいたい教授、医者の言う通りで、○○が効いている
⑧自宅で簡単にできる解決方法が紹介される


①で課題を設定して、②が原因特定のための仮説検討フェーズ、③が原因特定のための検証のフェーズ、そして④が課題の原因が特定できたところ。

続いて解決案の立案に向けて⑤で解決案の仮説を立て、⑥で仮説の効果検証を行い、⑦で解決案の仮説が証明された。そして最後⑧でアクションプランを提示する。


就職活動だと、課題ってのは『受ける企業の自己PRを作る』ってことで明確なんだし、すると「まずどこの企業を受けようかと30社ぐらいを絞るために」大学教授、医者の代わりに自分でWEB、会社案内、新聞、本を読み込んで、ワクワクする企業を探し(仮説)、さらに本当にその企業、仕事は自分にとっておもしろそうなのかを、情報を収集しつつセミナーを受けたり、OB訪問をしながら検証をして行くわけです。

で、「間違いないっ」と思ったら、続いて自己PRを作るために、「自分はこういうヒトで、こういうことをやりたいんで、働くなら御社です」と言う自己PRの仮説を用意して(一番、センスが必要で難しい・・・)、後はひたすら情報収集&OB訪問などで本当にその自己PRで通用しそうか検証するわけです。

そして「これで行けそう!」と多少の自信が持てれば、具体的にエントリーの準備に入ります(アクションプラン)。



どうです、イメージ湧いたかな?!

プロが教える業界研究 ② 続き

①仮説フェーズと検証フェーズ
②企業と仕事は区別して考える
③情報ソースの特性を意識する
④市場とプレイヤーを抑える
⑤企業ビジョンと戦略を理解する
⑥組織構造、人事制度を見る
⑦働く環境を感じ取る
⑧自己分析と関連づける
⑨自己PRに展開する
==========================

前の続きです。

前の女子高生の受験生と大学生の会話からの学びは、
・外部にいると、ニュースなどメディアで目立つ大学のこと、取り組みはすごく大きな話に思える
・実は、大学自体のこと、取り組みというのは、あまり個人のキャンパスライフには影響をしない
・個人にとって、直接、大きな意味を持つのは日々のキャンパスライフである
・従って大学について考える場合は、大学のことと、キャンパスライフのことはしっかり区別して、特にキャンパスライフを考えてやるのが大事
ってことでした。


これ、就職活動と無関係なようで、実は非常にOB訪問などでもよく似た話。

女子高生は、大学とキャンパスライフを混同してしまってましたが、就職活動学生も企業と仕事を混同してしまっていることってすごーく多い!!


例えば企業は、今後、国際的な事業に注力すると発表して、「ああ、じゃあ、国際的な仕事ができるんだ!」ってのは、まったく話のレベルが違う。

国際的な事業に関われるのは、そういう部門の一部のヒトであって、関係ない部署のヒトは相変わらずこれまでと同じ仕事をするんですよ。全員の仕事が国際的になるわけじゃない。


企業の方向性が、必ずしも個人の仕事に全部が全部、直結するわけじゃないんです。

もう一つ、違う切り口で企業と仕事を考えてみましょう。


日々の仕事って実務レベルで見れば、どんなことするか知ってますか?


夢も希望もなく、基本は、メールを書く、電話をする、会議に出る、提案に行く、OFFICE(WORD、EXCEL、POWERPOINT)&他の社内システムを使う、です。


どこの会社に行ってもそう。


仕事の中身が、職種や部署や業界で変わるだけで、作業としてはあまり大差は無かったりする(中身が違うってのは、これはこれで大きいですが)。


もちろん、営業部隊で外回りの提案がメインってヒトがいたり、社内でEXCELで計算ばっかやっているヒトもいますよ。でも営業のヒトだって戻ってきたらメールで報告を書くしお得意に電話をしたりする、EXCELで計算ばかりのヒトもたまには上司に提案をしないといけないこともあるはず。


皆さんがやるのは、これらの作業なんです。たとえ国際的な仕事だとしても、メールが英語になったり、提案をしに海外に行くだけで、実務の中身は実は一緒だったりする。


企業は国際展開をやるのかもしれませんが、日々働く皆さんの仕事は、相変わらずメール、電話、PC、会議、提案なんです。


他の例えだと、お客さんのところに行って、
「いやぁプレスリリース見ましたよ、○○社に出資するらしいですね。あれって、□□さんの部署でしょ?この不景気な中で、こんな拡大戦略が取れて羨ましいです」
「いやいや、あれ、上が勝手に出資するってことを決めてきたんでね、現場はツジツマあわせの資料を毎晩、作らされて大変でしたよ。その間、他の仕事はストップしちゃうし・・・。それに拡大戦略って言ったって、収益ですぐに結果を求められますから、これからの方がかえって大変なんです。たぶんリストラやらないとダメでしょうから、担当の奴なんて顔が青ざめてますよ」
って会話を思い浮かべてください。

新聞には、「A社、○○社に15億円出資!拡大戦略への一歩」なんて出ますが、じゃあ、現場はどうかって言うと、上のような状況なんですね。

もう毎晩、終電までEXCEL、会議、電話、提案、メール・・・・ですよ、きっと。



もちろん、これは本当に細かく実務を見た場合で、投資案件についてEXCELを叩く場合と、忘年会の精算でEXCELを叩く場合で、仕事でのテンションもまったく違います。でも、少なくとも企業の活動と、社員が取り組み仕事は、全然、違うものであることを実感してください。



また、前も書いたように、新聞の一面とかにドンと載るニュースは、外部のヒトにとって見れば非常にインパクトがある。しかし、内部の当事者以外のヒトは、新聞で初めて見たとか、そもそもそんなニュースすら知らなかったりする。


山一證券がぶっつぶれるのを、多くの社員は朝のニュースで知ったと聞いたことがありますが、そんなもんなんです。


もっと日々の目の前の仕事に没頭しているわけで、デカい話ってのは社長と経営企画部の連中と役員が関与しているぐらいです。



現場の社員は、企業で何かあっても、基本は相変わらず自分の仕事をしっかりやるわけです。


企業の発表でもホントにデカいもの以外は、実は客からのクレームの方が100倍ぐらい一大事です。必死に電話したり、代替案をWORDで作ったりします。


新入社員として会社に入る皆さんは、当然、現場からスタートするヒトが大半だと思います。 いきなり社長とか役員になれるんだったら、就職活動なんて必要有りません。

経営企画は?って突っ込みが入りそうですが、ある意味で経営企画の仕事こそ普遍的です。「あの事業とつぶそう」と社長とかに説明することはしますが、別にその事業がつぶれたところで、自分達の仕事が大きく変るわけじゃありません。


つまり、新聞とかの発表されるニュースは外部だとすごそうに思えても、現場の社員にはどうでも良いことがほとんどで、むしろ日々の仕事の方がずっと大事なのです。


このように、ニュースに出るような企業の取り組みと、皆さんが入社後にやる仕事というのは、まったく次元が違うものです。にも関わらず、新聞記事、会社案内記事を受け売りして、しかも企業と仕事のことを同列にゴチャマゼにして、ましてわかりやす企業のニュースばかりで語ってしまうというのは、地に足のついていないおろかな行為です。


ESでも面接でも、昨日の女子高生のように、ガキに見られちゃうんですね。



はい、②のまとめです!!大事ですよ。



・外部にいると、ニュースなどメディアで目立つ企業のこと、取り組みはすごく大きな話に思える
・実は、企業のこと、取り組みというのは、よほど大きいか当事者でも無ければ、あまり個人の仕事には影響をしない。しても、作業としては変らなかったりする。
・個人にとって、直接、大きな意味を持つのは、日々の仕事の中で起きる出来事の方である
・従って企業と仕事について考える場合は、企業のことと、仕事のことはしっかり区別して、特に仕事を考えてやるのが大事



わかったかな?

ちょっと、作業の話が余計だったかもしれないけど(論理的に言えば、作業が同じなら、仕事だって何やっても同じじゃんって突っ込みが予想される)、仕事って極論すればああいう作業なんだってのをわかって欲しかったので、無理やり入れました。



さぁ、企業と仕事を区別して考える重要性はわかったと思うので、次回からはついに企業の見方のポイントを紹介するぜ!


今日の格言:企業のやることと、仕事でやることはまったくの別モノなので、区別すること!ついつい新聞記事の企業の取り組みに目が行きがちだが、実は個人としては仕事を考える方が大事。



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内定太郎の自己PRだ!

就職活動・新社会人ジャンル記念で、自己紹介って企画をやっていますので、のっかります。

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内定太郎(ないてい たろう)
バレないように大まかに書くと、某有名大学経済学部卒業後、誰でも知っている就職ランキングでいつも上位に入る某超有名企業に勤務を経て、教育系ベンチャーの起業に参画。現在はフリーでコンサルティングやコンテンツ企画・開発、ライターなどに幅広く従事。

学生に調子の良いことを言って小遣い稼ぎをしている就職活動屋さんと、ウソばっか言っている人事部採用担当が大嫌い。
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って、これは左上のプロフィール欄に書いてあるのと同じだった・・・。


本日は調子にのって、何でこのBlogを読んだ方が良いか、アピっておきます。

自慢に聞こえたら、ごめんね!でも本当のことなんだけどなぁ。



私、内定太郎は、就職活動をする大学生のために本当に役立つBlog記事を書くことができます。理由は3つあって、①実業経験がある、②人脈がある、③学生想い、だからです。


①実業経験がある。
世間一般ではエリートと言われる会社でかなりバリバリやっておりました。そこらへんの就職屋さんとかビジネス経験の無い採用担当のヒトよりは、そこそこスキルもあるし、仕事もわかっているし、社会もわかっているつもりです。

だから、働くこととは、何なのかをきちっと語れます。


②人脈がある。
大学時代、仕事関連、プライベートで、まあだいたいの有名企業には知り合いがいますし、仕事した人もいます。それなりのポジションの方々も知ってます。従って、外部の情報とかだけで「この企業は、あぁだ、こうだ」言っている人よりは、真実をわかっているつもりです。

だから、学生の皆さんが志望される会社、仕事、採用について真実を語ることができます。


ちなみに昔、後輩から他社に出す志望動機を見てくれって頼まれた時は、ボクが修正した上に、さらにコネクションを使って志望先企業の知人にも内容をチェックしてもらってました。偉いでしょ!


③学生想い。
立場として、ボランティアかつ匿名ですので、利害関係抜きに、学生に対して本音が言えます。

またボク自身、諸先輩方、クライアントの方々にも大変恵まれ、ハイレベルなビジネスシーンを通じて徹底的に鍛えて頂きました。社会というのは、ある種、若い世代への技と心の伝承で成り立っていると思います。次は、ボクが若い学生に技と心を伝えることで、社会への恩返しをしたいと思っています。

一方、今の学生は可哀想だなと思っています。世の中はだいぶ変化して、昔あったレールというのはドンドン無くなって来たから、自分で自分の道を切り開かなくてはいけない。しかし、そういう不安なところに付け込む就職屋さん、調子の良いことを言って何とか学生人気を高めて自分の評価を高めたい人事採用屋さんがいるんです。私は、そういうプロ意識の無い方々を心より軽蔑しています(もちろん、プロ意識のある方々もたくさんいますよ)。


だから、学生のためを想って、語ることができます。




以上。

プロが教える業界研究 ②

①仮説フェーズと検証フェーズ
②企業と仕事は区別して考える
③情報ソースの特性を意識する
④市場とプレイヤーを抑える
⑤企業ビジョンと戦略を理解する
⑥組織構造、人事制度を見る
⑦働く環境を感じ取る
⑧自己分析と関連づける
⑨自己PRに展開する
==========================
ついに昨日は、当Blogへのアクセスが1日で100人を越しました!100って数字は何か嬉しいよね。ついでに勢いに乗ってカテゴリーを「就職活動・新社会人」に乗り換えました。

こんな顔も見えない奴の、しかもBlogとは思えないぐらい長い記事を読んでくれるヒトが100人もいるってのが、書き手にとって何よりのやりがい。

気合入るなー!

次は目指せ1日200アクセス!これを読んでくれている皆さんが友達1人に紹介してくれれば達成できる数字だから、ぜひぜひこのBlogを紹介しよう(ちなみにURLを伝えるが面倒なら、GOOGLEでローマ字でNAITEIと入れれば2番目ぐらいに表示される)!頼むぞ、みんな。


とにかく企業とか就職屋さんに騙されずに、自分で考えて自分の手足で道を切り開く就職活動を皆さんにはして欲しくて、そのための道具と心構えなんかは、出し惜しみ無く、プロの技をバンバン教えちゃいます。

それをちょっとでも多くの学生に身に付けてもらって、学生主体の良い就職活動をして欲しい。


これがボクのコアにある気持ちです。




さぁ、本日からは、具体的に業界研究を進めて行く中での、大事な視点というか業界、企業、仕事の見方について説明していきます。

これらは、【企業選び】【自己PR作り】×【仮説】【検証】のどの段階でもすごく重要で、こういう視点を持っているだけでグンっと社会を見る目がパワーUPしますから、しっかり理解して身に付けてください。

きっと、入社後も役立ちますよ!



本日は、②企業と仕事は区別して考える

ってことですが、学生サンと話していると、とにかくこれをゴチャマゼにして考えているヒトが多い。

身近な例で考えてみよう。



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近所に住む女子高生が、大学受験の相談に来ました。
「私、先輩の通う東慶大学を、今度、推薦入試の面接を受けることになったんです」

「へぇ、そうなんだ、がんばってね。でもどうしてウチの大学なの?」

「大学案内で読んだんですけど、今度、ロースクールが新設されるらしいじゃないですか!しかも、テレビで有名な国際政策学部の多連戸教授もすごく魅力的です!」

「ちょ、ちょっと待ってよ。キミはウチの大学に入って何がしたいわけ?」

「そりゃ、テニスサークルに入ってみたいし、授業もしっかり聞いて勉強したいです。あ、資格とかも取りたいですね。それから有名ゼミにも入りたいです。チャンスがあれば交換留学も興味あります」

「とりあえず色々がんばりたいことはわかったけど・・・、でもさ、それって別にウチの大学である必要は無いでしょ?」

「え、でも、ロースクールでリーガリマインドを持った人材を育成することに力を入れるんですよね、東慶大学は?」

「東慶大学はそうかもしれないけど、それとキミの大学生活が、どう関係あるのかな?」

「え、それは、ロースクールがあるから、大学生活も充実するし・・・」

「何で、東慶大学にロースクールがあると、キミの大学生活が充実するの?」
==========



後半は、オマエはコンサルタントかみたいな質問をする、嫌な先輩だな。カワイイ近所の後輩のために、突っ込んでばっかいないで、優しく教えてあげれば良いのに!


でも、この高校生の青さというか、甘さがわかるかな?実際に大学生活を知っているからこそ感じる、こうもっと地に足つけろよって言いたくなる気持ち。



OB訪問とか受けていると、はっきり言って、この大学生の気持ちがすごーくよくわかります。とりあえず話を聞きに来ましたってヒトだと、ほとんどこんな感じ。


ぶっちゃげ、「こっちは忙しい中、ランチを一緒にしてるんだから、もうちょっと下調べして来いよなぁ」と笑顔が引きつりながら思っているのが正直なところ。


おっと、このへんの話は、③で書くね。




この高校生がダメなのって、「大学自体のこと」と「キャンパスライフのこと」をゴチャマゼにしてしまっているんだよね。


しかも、このコは、「大学自体のこと」は何か大学案内の受け売りっぽいし(推薦入試だけあって、優等生さんなんでしょう)、「キャンパスライフのこと」については、どう見てもほとんど考えていない(思考停止)ことがよくわかる(テニサー、勉強、資格、ゼミ、留学の全部って、ミーハーなだけじゃねーか)。


「ゴチャマゼ、受け売り、思考停止」、うーん、どー見てもダメじゃん。


だから、先輩が突っ込んでいるように、大学のこと(ロースクールを作ってリーガルマインドのある人材を育成すること、有名な多連戸教授がいること)と、この女子高生が目指すキャンパスライフについて、ほとんど関連性がよくわからない。


そもそも、大学自体のことが、どこまでキャンパスライフに影響するものかってことから、しっかり認識して行こう。


だいたい外部のヒトにとっては、メディアなどに出るようなニュースは、ついついすごく重要なことのように感じがちです。大学に関しても、北京で入試をやるだ、タイにキャンパスを作るだ、アメリカの大学と提携するだ、新聞とかによく出てますよね。


でも、内部のヒトにとっては、そんなニュースどうでも良かったり、そもそも知らないってこともよくある。


例えば、最近、大学も少子化もあって次々と大学院を作ってますが、じゃあ、大学院が出来たからってそれで何か大きく学生生活に影響を及ぼしますか?そりゃ、そっちの道に進むんだってヒトはそれなりに関係あるかもしれないけど、でも日々の学生生活の中ではテスト、ゼミ、サークルなんかで起こるイベントの方がよっぽど自分にとっては大事なはずです。


そう、大学自体の取り組みなんて、実は一部の当事者を除いては、内部の人間の日々のキャンパスライフにはそんなに関係なかったりします。そして、大学生にとって大きい問題は、日々のキャンパスライフの中で起きる出来事なんです。


もちろん学費の値上げとか、学部で評価制度が変わったとか、影響するものもありますよ。でも、何でもかんでも、大学自体の取り組みが、個人の学生生活に影響するわけじゃないよね。むしろ、少ないでしょ?



この話からの大事な学びをまとめてみると、こんな感じ;

・外部にいると、ニュースなどメディアで目立つ大学のこと、取り組みはすごく大きな話に思える
・実は、大学自体のこと、取り組みというのは、あまり個人のキャンパスライフには影響をしない
・個人にとって、直接、大きな意味を持つのは日々のキャンパスライフである
・従って大学について考える場合は、大学のことと、キャンパスライフのことはしっかり区別して、特にキャンパスライフを考えてやるのが大事




まあ、高校生でここまでわかっていたらちょっと怖いな。ただし、大学入試の場合は、基本的には学校の成績とか入試の点数で決まるので、合格するには別に上のことなんて知らなくても、だいたい何とかなります。


一方、企業の採用については、大学での成績、筆記テストの点数というのは、まあ全体の20%程度のウェイトだと思います(筆記で足切りはしますが)。むしろ、何をやってきたかとか、なぜ弊社なのか、どんな仕事をやりたいのかって話の方が重要です。



「じゃあ、何で受験生にとっても就職活動学生にとっても役立たない大学の例なんて出したんだ?」って突っ込みが入りそうですが、実はこの大学の例は業界研究との共通点がいっぱいあるんですね。フフフ。


それについては、また明日以降。

まあ、大学=企業、キャンパスライフ=仕事で見れば、もうわかるよね?!


TGIF!



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プロが教える業界研究 ①オマケのオマケ

①仮説フェーズと検証フェーズ
②企業と仕事は区別して考える
③情報ソースの特性を意識する
④市場とプレイヤーを抑える
⑤企業ビジョンと戦略を理解する
⑥組織構造、人事制度を見る
⑦働く環境を感じ取る
⑧自己分析と関連づける
⑨自己PRに展開する
==========================
30分ぐらい書いてたのにうっかりPCのフリーズで消えてしまった(涙)。。。

皆さんもES書く時は気をつけてね。WORDとかで下書きすると思うんだけど、一呼吸するたびぐらい(3分ぐらい?)に、「Ctr+S」のショートカットで上書き保存するクセをつけましょう。ボクはいつもBlogをメーラーで書くので、保存できなかったのです・・・。


これ、資料作り&分析系の御仕事をしているヒトにはマストのテクニックです。



さて、さっきのほぼ完成していた記事と同じことを書くのも芸が無いなので(短大生との呑み会のこととか)、サクっと本題に入ろう。

昨日は【会社を選ぶ場合】の、具体的な業界研究の”流れ”を書きました。

【会社を選ぶ場合】
・たぶん現時点では合ってる気がする会社を探す
・その会社が本当に自分に合ってそうか、確かめておく


ポイントは、おもしろそうとかワクカク感でいくつか会社を選んでから、もうちょっと詳しく調べていって、それでもワクワクする気持ちが高まるようなら、それが志望業界、志望企業、志望職種です、ってことだったよね。

別にその会社が本当に自分に合ってるかどうかとか、関係ない。んなもん、働いてみないとわからないんだから、悩むだけ無駄、無駄。

ちょっとお得意の脱線をして、【企業選び】って何ですると思う?

答えは、簡単で、受けられる企業の数には限界があるからです。たくさん受けようと思ったって、時間も足りない、労力も足りないに決まっている。

毎日就職ナビの統計によれば(定量データを持ち出すなんて仕事的だ・・・)、エントリーした会社は100社ぐらいあるそうですが、セミナー酒席、ES提出、面接受験をするフェーズだと、だいたい20社以下です。MAXでも30社ぐらいだってことがわかる。

もちろんどんなヒトにアンケートを取ったのかわかりませんが、ボクの後輩を見てても、また自身の経験からも(テレビ、戦コン、外資金融、商社、広告など人気企業ばっか受けてました・・・)、MAX30社ってのは現実的な数字だと思います。



そう!就職活動では、持ち弾は30発なんです!当然、無駄撃ちなんて、できない!だから、どの的を狙うか、じっくり考えなきゃいけないんです。そのために業界研究をしっかりやって企業を絞って、狙いを定めるんです。

別に自分に合った企業を探すためじゃなくて、30社しか受けられないから効率的に自分の労力、時間を配分するために、優先順位の高い企業を選ぶ作業が、字のごとく【企業選び】なんです。まずはワクワクする感覚を大事にすれば、最後は運と実力次第とは言え、結果的に納得のできる会社で働ける可能性が高いので、そういう視点で業界研究をしてみると良いわけです。


何度も言います、自分に合った会社探しなんてやるだけ、時間の無駄です。そんな暇があれば、ちょっとでもワクワクする会社のOB・OGに会いに行った方が100倍マシです。


さて、恒例の長い能書きが終わったところで、今日は【自己PRを作る場合】を書きます。

はっきり言うと、こっちの【自己PRを作る場合】の業界研究の方が大事!!


だって、的を絞るなんて、ちょっと意識すれば誰でもできる。ここから差がつくのが、的を本当に狙い撃ちできるか、どうかです。この当たり前のこのことが、学生もうさんくさい就職屋さんもわかってない。

企業選びにかけるエネルギーが20%なら、自己PR作りが80%ぐらいにするべきです。でも、みんな、仮説も作らずに非効率に自分に合った企業を探しつづけて、あわててその場しのぎの自己PRを作っているのが現状。


だから、決まらないヒトは、トコトン決まらないんですね。書類とか面接とか面接で落ちているんじゃないんですよ、その前の準備の時点でもう負けが確定しているんです。まだ土俵にも上がっていない。

【自己PRを作る場合】の業界研究がどれだけ大事かを、語りまくったところで、早速、実際の流れを紹介しよう。


【自己PRを作る場合】
・面接、ESで説得力がありそうなPRを気合で考える⇒それまでの経験から、将来、何をやりたいのかということまでを自己分析で固めたら、それらとしっかり結びつけて(これ重要!)、なぜその業界か、なぜその仕事か、なぜその会社かをしっかり説明できるストーリーを練る。はっきり言って、就職活動で最も難しいことの一つ。センスのあるヒトは簡単にできちゃうし、センスの無いヒトは徹底的に苦労する。気合でやるしかない。



・本当にそのPRで説得力があるか、確かめる⇒上がセンスの有無でガラっと変わるとすれば、こっちはがんばれば誰でもできる。手抜きせずに、ちゃんとやるかどうか。確かめ方には、2つあります。



一つ目は、自分のPRをサポートしてくれる情報を集めること。例えば、新聞の記事とか、会社案内、リク〇ビのメッセージ、セミナーでの社員の言葉、OB・OG訪問での先輩の発言など。極論すれば、自分の言い分に都合の良いファクトを集める。これ、仕事でも大事。特に「コジつけじゃねーか」ってぐらいどこかから資料を見つけてきて分析しまくってデータを用意してくるのは、コンサルさんお得意のパターン。。。


二つ目は、ちゃんとしたヒトに、自分のPRを見てもらうこと。自分ですごいと思っても、実はそれなりのヒトから見たら非常に安っぽいことってよくあります。まずはES用の文章から、続いて面接のやり取りもちょっと見てもらうと良い。ここで注意したいのは、「ちゃんとしたヒト」に見てもうらこと!



よく就職活動している学生同士で勉強会と言って、お互いのESとか批評しあったり、模擬面接とかやってますが、だいたいかえって悪くなって行きますね。もちろん、多少、しゃべりは上手くなるかもしれないけど、中身はドンドン幼稚になって行くことが多い。だって、面接官がどういうポイントを見ているかなんて、普通の学生サンじゃわからないでしょ?学生の視点と面接官の視点は、実はかなり違う。学生ではすごいと思っても、企業のヒトから見たら「頭悪いな、視野狭いな、ガキだな」ってことはよくある。



そうならないためには、きちっと企業と同じ目で見れるヒトに見らわないと意味が無い。いや、むしろマイナス。だいたいさ、就職活動って基本は一人でやるもんですよ。気分転換やマインドセットとちょっとした情報交換については”良い仲間”とやっていくべきでしょうが、後は自分の力で「調べて」「考えて」「書いて」「話を聞いて」という作業をやるだけなんだから。



ダメな会社は無意味な会議が多いなんて言うけど、学生の内から不安な心をゴマかすために群がってどうするんだって感じ。逆に決まる学生さんほど、簡単に同じ就職活動中の学生に自分のESを触らせませんね。勉強会とかは情報収集とかOBを紹介してもらうとかの目的で顔だして社交的にやってるけど、そこで他の学生の意見を聞いているようで実は聞いていない。そんなクレバーな奴、います。



後、就職課のアドバイザーとかうさんくさい就職コンサルタントさんにも注意が必要です。はっきり言って、オカネを取ってて恥ずかしくないのかって低質なサービスレベルの方々ばかりですね。内定実績とかアピールしているヒトもいるけど、一度でも会えば実績にしちゃうヒトも多いみたいですしね(予備校の東大合学者数実績に、なぜか模試を受けただけで入るようなもんさ)。


アメリカってのは、ちゃんとしたプロのキャリアカウンセラーがいるんですよ。自身もちゃんとしたビジネスキャリアがあるので、仕事への知見も深いし、有名企業のリクルーターへのコネクションも豊富で、自己分析も手伝ってくれて、レジュメとかのチェックもしっかりやってくれる。究極的にはヘッドハンターですね。




同じ学生の友達もダメ、じゃあ、誰に見てもらえば良いんだよってことですが、ざっくり次の3種類。

①人気企業に複数内定を取ったような学生
②志望企業のOB・OG
③一応、お父さん、大学教授

ちなみに、全部、無料!ひょっとすると飯までゴチってくれるよ!


①はちょっと補足。よくみんな身近な大学の先輩とかにすぐ相談するけど、本当に意見を聞くに値する先輩か、よく判断してくださいね。人気企業にバンバン内定をもらうような学生は、基本的には企業の視点を感覚的に持っているので頼って良いと思いますが、やっと1社から内定もらえたような先輩はあまりあてにしないことです。こういうヒトほどいい加減なこと言うからね。


まあ②はわかると思うし、③も最終面接ってのは自分のオヤジぐらいの歳のヒトが出てくるから、そういう年配の視点もちょろっと考慮する。まあ、オヤジとか教授がどこまで企業的な視点を持っているかにもよりますが。


また、このへんの話は、詳しく別に書きます。





とりあえず、【企業選び】【自己PR作り】をするために業界研究をすること、それぞれ区別してやること、仮説フェーズと検証フェーズをわけてやることを意識して、オマケで紹介した”流れ”を何となく掴み取ってください。


さぁ、次からは、具体的にどうやって業界、企業、仕事を見れば良いのかってことを書いて行きます。



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プロが教える業界研究 ①オマケ

①仮説フェーズと検証フェーズ
②企業と仕事は区別して考える
③情報ソースの特性を意識する
④市場とプレイヤーを抑える
⑤企業ビジョンと戦略を理解する
⑥組織構造、人事制度を見る
⑦働く環境を感じ取る
⑧自己分析と関連づける
⑨自己PRに展開する
==========================
今日は昨日の続編って言うか、オマケを書きます。

要するに、
【会社を選ぶ場合】
・たぶん現時点では合ってる気がする会社を探す
・その会社が本当に自分に合ってそうか、確かめておく
【自己PRを作る場合】
・面接、ESで説得力がありそうなPRを気合で考える
・本当にそのPRで説得力があるか、確かめる

ってことをやるのが業界研究ってことがわかって頂いたと思います、じゃあ、それぞれ具体的に何やるのかってことについて、書きます。

詳しい業界、企業、仕事を見るための「ポイント」は今後、②~⑨でじっくり書いていきますから、今日は先に全体像を知ってもらうために、サクっと書いておきましょう。


本質だけ言うと、次のような感じです。11月25日のBlogより;
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「でも、そんなんじゃ、仕事選びなんてできない!どこの会社を受ければ良いんですか?」って質問が来るかな。

答えは、会社案内とか読んでて、「何となく、おもしろそうだな~」と思えば、とりあえず受けるか、OB訪問してみれば良いじゃないですか?

OB訪問して話を聞いてて、ワクワクすれば、それはけっこうやりがいのある仕事かもしれない!何よりも、自分をワクワクさせてくれる社員がいるだけでも、自分にとって良い会社かもしれません。

合うかどうかは、運と実力次第ですが、少なくとも合う可能性ぐらいはありそうです。

で、がんばって内定取ったらどうですか?

==============


まずは、会社選びから!

【会社を選ぶ場合】
・たぶん現時点では合ってる気がする会社を探す
⇒会社案内を読んだり、セミナーの話を聞いたり、OB訪問をする、雑誌を読むなどして、何かワクワクしておもしろそうだなと興味を持つ業界、会社、仕事をいくつか見つけておく。多少の勘違いもOK!

そうは言っても、「どの会社も魅力的で、全部おもしろそうだよ!」と絞れない人は、多少は自己分析で過去の経験から見えてくる自分の興味なんかも活用する。


・その会社が本当に自分に合ってそうか、確かめておく
⇒興味を持った会社のホームページを見て、基本情報を抑える。ネット検索で関連記事なども読む。リクナビとかも鵜呑みは危険だが、それなりに人事担当者が考えたメッセージが反映されているので、読んでおく。

これで「やばい、マジでおもしろそう!」と思えば、セミナーにエントリーする(注;人気セミナーとかですぐ埋まってしまいそうなら先にエントリーしても良い。また逆にセミナー申込み時で、アンケートが別にしてちゃんとしたESとか必要な場合は、慎重に)。それからさらにじっくりと検討に入るため、OB・OG訪問を開始する。尚、OB・OG訪問はやろうと思ってから時間がかかるので、早めに仕込んでおきましょう。途中で興味が薄れても、基本的に会って損はないです。

そして、OB・OG訪問をして「やっぱり、この会社でこんな先輩達と働いてみたい!」「この業界の人の話は、どれも熱くて最高だぜ!」と思えてしかたなかったら、胸を張って志望業界、志望企業です!

現時点で心をゆすぶられるんだから、自分の適性と本当に合うか合わないかなんて悩み込む必要なし!

そんなもん内定してから悩むか、入社して配属されてから悩みましょう。


続いて、
【自己PRを作る場合】
・面接、ESで説得力がありそうなPRを気合で考える
・本当にそのPRで説得力があるか、確かめる


を書こうと思ったけど、今日はこれから前職の仲間に呼ばれて短大1年生と合コン(強魂、GC、GK、試合など会社によって呼び名は様々・・・)なので、続きはまた明日以降。

年齢がかなり離れているので、スッチー(CA)食事会よりも緊張しております。。。



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プロが教える業界研究 ①

①仮説フェーズと検証フェーズ
②企業と仕事は区別して考える
③情報ソースの特性を意識する
④市場とプレイヤーを抑える
⑤企業ビジョンと戦略を理解する
⑥組織構造、人事制度を見る
⑦働く環境を感じ取る
⑧自己分析と関連づける
⑨自己PRに展開する
==========================
さ、書こう。今日は、①だったね。

業界研究の目的は、自己分析につながる、良い自己PRを作る、変な会社に入らない為、ってことを書いてきましたが、これを強引にまとめると、
・受ける会社を選ぶ(アプローチ先企業の選定)
・面接、ESの準備をする(提案の準備)
って感じだと想います。最初からこう書けよって感じですが、書いた後で頭は整理されてしまうものなのです(このBlog、いきなり書きなぐりですから・・・)。


そして、この2つのために業界研究をやるのですが、その中でそれぞれ仮説フェーズと検証フェーズがあります。あ、フェーズって学生は聞きなれないな。段階、時期って意味です。

この2つのフェーズがあることをしっかり意識することがものすごーく大事。仮説なしで検証なんてできないし、検証をしない仮設は無謀です。


まあ、このへんは、今まで長々と書いたことの繰り返しですね。顔も見えないPC画面前のヒトを動かすには、何度も何度も言わないとね。


つまり、業界研究という作業を分解すると、
・受ける会社を選ぶために、仮説をつくる
・受ける会社を選ぶために、仮説を検証する
・面接、ESの準備をするために、仮説をつくる
・面接、ESの準備をするために、仮説を検証する

の4つになるのです。


社会人の書く言葉は硬いね・・・。実はたいした実力の無いヒトほど、難しいことばでゴマかすのは、大学教授だけじゃなくて社会人も一緒。

噛み砕いて書くと、実際は

・受ける会社を選ぶために、仮説をつくる
⇒たぶん現時点では合ってる気がする会社を探す

・受ける会社を選ぶために、仮説を検証する
⇒その会社が本当に自分に合ってそうか、確かめておく

・面接、ESの準備をするために、仮説をつくる
⇒面接、ESで説得力がありそうなPRを気合で考える

・面接、ESの準備をするために、仮説を検証する
⇒本当にそのPRで説得力があるか、確かめる


って、感じです。ここ、非常に良いこと言ってると、我ながら自負しちゃうな。

「自分に合った会社を選ぶために、業界研究をしっかりやりなさい」なんてバカでも言える!おっと失礼、誰でも言える、にしとこう・・・。

業界研究をしっかりやるってのはね、上の4つの作業をちゃんとやることなんです!!


そう、作業ですよ、こんなの。やり方さえ覚えれば、誰でもソコソコのレベルはできる。気合入れてやるか、やらないかの差。やらないヒトは、面接前に既に気合で負けている。みんな、バイトにデートに授業にと忙しいんですが、その合間に何とか気合でやれるかどうか。



で、ここで大事なポイントも紹介しちゃいますが、

・必ず仮説を作ることから始める。
これを初期仮説なんて言うヒトもいますね。とにかく、仮説を持たずにいきなり闇雲に調べない。情報の波で死んじゃいます。勇気を持て!仮説思考のところで散々言ったね。

・必ず仮説フェーズと検証フェーズを分けてやる。
同時にやらない。これまた混乱して死にます。あ、もちろん、企業選びと自己PR作りも別々にやる。パンピーだと、頭がパンクします。頭のCPUが天才的なヒトしか、やってはいけません。

・仮説⇒検証⇒仮説⇒検証と、納得が行くまで繰り返す。
仮説が違えれば、修正して仮説を進化させれば良い。潔く!これで精度は上がります。特に、数日ですぐ結果の出る自己PR(ES、面接)では、このサイクルを回しただけ確実に勝率がUPします(企業選びの仮説が正しいかどうかは、働いてみないとわからないから・・・)。


何か、会社の新人研修と言っていることが、一緒だなぁ(笑)。でも、これをわかっているかどうかが、社会人と学生の決定的な違いだという気がしてきました。もちろん、頭でわかっている学生はいる。でも、体でわかっているヒトは非常に少ない。


4つの作業とその時のポイントについて書いたので、後は早速、企業を見る視点について書きたいところですが、当然、「もっと4つの作業について詳しく書けよ」って声が予想されるんで、ちょろっと書こうと思います。

質問などはコメント欄によろしく!

つづく


今日の格言:業界研究では、企業選び、自己PR準備のそれぞれの目的ごとに、仮説フェーズ、検証フェーズを分けて行う。絶対、同時に一緒にやってはいけない。

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プロが教える業界研究のやり方 はじめに

散々、「なんで業界研究するんだ」ってことを書いてきましたが、今日からは実践的な方法について書きますよ!

散々、待たせて、ごめんなさいっ。

あ、ここから初めて読まれる方は、どうか過去の業界研究に関する記事を、先に読んでください。

昨日の仮説思考でも書きましたが業界研究は「自己PR」「自己分析」「会社選び」の手段であって目的ではなく、また業界研究をやる時には仮説(現時点で確からしい結論)を用意してやることが重要でした。

これがわかってなくて、いくら業界研究の真似事をやっても、効果が薄いですから、どうか、これだけは忘れないでください。

いい加減、しつこいって(笑)?


でも、仕事でも何でも相手を頭だけでわかった気にさせず、行動も含めて動かすには、「うるせぇな」と思われるぐらいに何度も繰り返すのは、基本なんです。

安全なところで吠えている就職屋さんには一生、わからないと思いますが、事業の現場を動かすって、ホント、大変なんですよ。





では、業界研究について、書いていきましょう。

今日は、はじめにってことで目次だけ。一日で書いてしまうと、頭がパンクしてしまいますから(間違っても、同時に分厚い就職ハウツー本なんて読まないように!)。そもそもこれだけを1日で書くと、ボク本業の方ができません(涙)・・・。


順番は前後したち多少、変ってくるかもしれませんが、思いつくままに並べると、次のような内容を網羅して行こうと思います。


①仮説フェーズと検証フェーズ
②企業と仕事は区別して考える
③情報ソースの特性を意識する
④市場とプレイヤーを抑える
⑤企業ビジョンと戦略を理解する
⑥組織構造、人事制度を見る
⑦働く環境を感じ取る
⑧自己分析と関連づける
⑨自己PRに展開する



たぶん、①②③は業界研究の基本、④⑤⑥が企業について、⑦が仕事について、⑧⑨が就職活動での実践、って感じでしょうか。

②⑧⑨を除けば、プロフェッショナルが事業企画とかをやる場合にも、やることはだいたい同じです(当然、レベルや規模は異なりますが)。まあ、⑨も資料作り、プレゼン準備って意味では同じかな。①③は常識って感じですが。

乞う御期待ください!


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決まる人と決まらない人の決定的な差、仮説思考!

ホントは、業界研究の具体的なやり方を書くつもりでしたが、どうしても書いておきたいテーマがあるので、もうちょっと待ってください。

でも、本日、読んだ人は超ラッキー!ズバリ、就職活動でどうして決まる人と決まらない人がいるのかっていう決定的な差を解説しちゃいます。

周りの先輩を見てください。「就職、就職」と騒いでいる割にはまったく決まらなくて、「やっぱり、ウチの大学みたいに偏差値低いとダメなんだよ」「人気企業は、体育会系のヤツしか取らないらしい」と他のものに責任をなすりつけているヒト、いるでしょ?

そういうヒトに来年、ならない為に、必読です!
また昨年、うまく行かずに再挑戦するヒトも、カッコ悪い先輩で終わらないために、やっぱり必読です!


「業界研究をなぜやるのか」という目的について散々書いてきましたが(コンパクトに知りたい方は、こちらを!)、そもそも大事な基本スタンスをカッコ良い言葉でまとめると「仮説思考」ってヤツです。

そして、これは「業界研究って、何のためにやるか知っていますか」でも少し書いた、自己分析についても大事な基本姿勢です。


逆に言えば、この「仮説思考」という基本姿勢を持っていない限りは、どーんなにがんばって自己分析して業界研究をするなど就職活動をがんばっても、なかなか良い結果に結びつきません。

その気になる仮説思考とは何か?

ズバリ、仮説思考とは何かって言うと、「現時点で最も確からしい結論を持って、突き進む姿勢」っていう感じでしょうか。


何で仮説”思考”なのに、”姿勢”なんだという細かいツッコミはやめてください・・・。イメージ的に伝わりやすい説明が、たぶん上の説明なんです。


良いですか!「現時点で最も確からしい結論を持って、突き進む姿勢」ですよ。

ひょっとすると間違っているかもしれないけど、一応、現時点ではこれじゃないかって結論を用意するのです。これが仮説です。

そして、それを軸に次のアクションを起こしていくのです。

ここで、今まで机の上で人生経験の大半を過ごしてきた人たちは、怖くなります、「もしその仮説ってのは、間違っていたら、どうするんだよ?」と。

答えは簡単で、間違っていることがわかった時点で修正するんです。これを、仮説の進化なんて言ったりします。むしろ良いことです。


「おい、内定太郎!そんなんじゃ、余計な遠回りしてるだけじゃないか?!こんないい加減なことで、将来を決めてたまるか!」と激怒しないでください。


そういうヒトに逆に聞きたいのは、「じゃあ、どうするんですか?ずっと、机の上で情報を集めて、考え続けていれば、正解が出るんですか?」ってことです。

言うまでも無く、そんな頃には、就職活動終了です。もっと言えば、今まで散々書いてきたように、働いてみないと本当のところなんて究極的にはわからないわけですから、その正解はいつまでたっても机上の空論で、正解かどうかなんて確かめることはできません。

「オレさ、やっと一昨日、気がついたんだけど、オレにふさわしい会社はどう見てもD通なんだよね。いや、絶対、間違いないよ。自信あるぜ!10年間も自己分析して、業界研究もやったんだから!」と30歳になってフリーターをしながら語る人生です。


なぜ、確からしい結論を持たなければいけないのか?

まず、当たり前ですが、世の中では行動が大前提です。よほどのお金持ちで無ければ、考えているだけでは、生きていけません。

そして行動を起こす場合には、BESTよりもBETTERが大事なんです。

なぜなら、BESTかどうかなんてやってみないとわからない。BESTを行動も起こさずに追い求めていても、時間もかかるし、その頃には環境も変っていて、意味をなさないのです。

それが許されるのは「事後説明」でも評価してもらえる、学者さん、評論家者さんぐらいでしょう。「あの商品がヒットした理由は、・・・・」と色々と証拠を事後でかき集めていれば良いんです。

でも、世の中の99%以上のヒトは、「この商品をヒットさせるには、どうすれば良いのか?」を悩むわけですし、最後は行動を起こさなくてはいけません。


一方、ここで勘違いしないで欲しいのは、「どうせわからないんだから、とりあえずやってやるぜ~!」と無闇、やたらに突っ込むのも、ある意味でハイリスクです。もちろん、最後は「エイヤっ」でやることに価値はあるし、これで上手くいった出来事も歴史上ではたくさんあると思います。

ただ、上手くいったことは、だいたい美談として紹介されますが、上手く行かなかったことはだいたい語られぬまま、忘れ去られます。

やっぱり、いきなりやってしまうのは、危険です。


一番、かしこいのは、ある程度、情報収集をしてからざっくりと「現時点で最も確からしい結論」を持って、その上でアクションを取ることです。

そして、どうやら、確からしいと思っていたことが、違うような気がしてきたら、潔く方向修正を行い、仮説を進化させることです。



ちなみに、私が何百(いや千人以上かな)と出会ってきた社会人の中で、少なくとも、ずっと情報ばっか集めて、結論を先送りにするヒトで、成功しているヒトは見たことがありません。


仮説思考には、仮説を直感で立てるヒト、論理的に作るヒトという個人差はありますし、その後の検証については徹底的に精査するヒト、だいたい方向に自信が持てたら突き進むヒトという違いもありますが(あえて言えば、先ほどのすぐに「エイヤっ」でやってしまうヒトは後者が極端なパターンであって、少なくとも仮説は持っています)、やっぱり成功するヒトは仮説を持って勇気を持って突き進めるヒトであることは間違い有りません。



さぁて、皆さんの現時点での就職活動に、仮説思考という姿勢はあるでしょうか?

闇雲に自己分析して、業界研究をしていれば、正解が出るし、正解にたどり着けると思っているヒト、残念ながら就職活動、もっと言えば社会でのヒトの営みは、机上だけで成立する受験勉強とは性質が完全に違うことを、そろそろ気がつかないと1年を無駄にしますよ。


仮説思考は勇気が必要です。確信が無くても、勇気を持って行動しないといけません。それから潔さも必要です。仮設が違えば、潔く切り替えなければいけません。


学生の皆さんも社会で生きていく為に、勇気と潔さをまずは持ってください。そういうヒト、カッコ良いでしょ?

大学もこういう姿勢を教えないとなぁ、って教授は仮説思考の無い方々だから無理か(でも、経済学でモデルを作ってシュミレーションする、あれを行動ベースにすれば良いわけですが)。



尚、仮説思考について詳しく知りたい方は、『問題解決プロフェッショナル』でも立ち読みしましょう。戦略コンサルを受けるんだってヒトは、買っても悪くありません。


そう言えば、M社は、今後2倍に規模拡大らしいですね。B社は3倍らしいが・・・。この業界、規模の拡大=人数の拡大というビジネスモデルですから、新卒も多少はチャンスあるんじゃないかなぁ。まぁ、キャリアとしてチャンスかはよく考えられた方が良いと思いますが。

今日の格言:就職活動でもビジネスでも、勇気と潔さを持って「現時点で確からしい結論」である仮説を持って行動をできるヒト、つまり仮説思考のあるヒトが、成功する。

仮説の立て方=業界研究、自己分析のやり方は、今後、説明します!


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商業主義のインチキ就職コンサル&無責任人事部(もちろんちゃんとしたヒトもいます・・・)に惑わされず、本当の就職活動を学生サンに広めるために、内定太郎からの御願い

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