面白いほど就職活動がわかるBlog -an easy guide to job hunting- -11ページ目
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「本当のこと」を書く宣言

はじめまして。今日から不定期に、でも学生の皆さんが就職活動でかなり役立つぐらいのペースで、就職活動に関する講座をやって行こうと思っています

とは言え、市販の分厚いマニュアル本や、就職アドバイザーとか、企業人事部のプロモーション垂れ流しのWEBサイトと同じことを書いてもつまらないので、ボクは、出来る限り”本当のこと”を書くつもりです

出版社、就職ナントカ屋さん、企業人事部、就職ポータルサイトは、それぞれビジネスですので、本音と建前は違ったりします。ただ、ボクにはそれがありません。善人ぶるつもりはありませんが、そういう人たちに振り回されて、ある意味社会的な弱者の学生が右往左往し、無駄な時間を使ったり、大金をドブに捨ててしまったり、ましてうっかり間違った会社に入ってしまったら、可哀想だなと思うのです

幸い、ボクは、自身も某超有名企業のそれも花形部門で早くから良いポジションに置いてもらい、それなりのキャリアも経験させてもらえたので、多少なりとも若手にとっての仕事とはどういうモノかわかっていると自負しています。同時に、学生の皆さんがあこがれるであろう有名企業から、最近はベンチャー起業に参画した関係から勢いあるベンチャーにも、たくさん友人、知人がいますので、給与から残業時間、福利厚生、仕事内容まで実態もかなり良く知っています。これだけでも、ナントカナビとかみんなのナントカ日記、まして2ちゃんねるより、役立つと思っています。

また、就職活動なんて、実際のビジネス、仕事に比べたら、かなり簡単です。ビジネスでの市場分析、競合分析に比べたら、業界研究はチリみたいなレベルです。ビジネス文書と比較すれば、エントリーシート程度の文章は10分もあれば書けます。周りは学生だらけの30分程度の面接に対して、競合も狙っている客先で役員が並ぶ中でのプレゼンの重圧は次元が違います。このへんの話から、就職活動に使えるネタをたくさん提供できると思っています。どうせやるなら、就職活動レベルなんて目指さずに、入社後に少しでも早く即戦力になれる情報収集力、コミュニケーション力を身につけましょうよ

以上、これらのことをきちっとBlogで書いていけば、たぶん、現場で本当のビジネスなんてしたことないのに学生相手に吠えている人事部の採用担当者や、これまた人事部にいたというだけで有料で学生に就職ハウツーを教えている方々より、はるかに学生の皆さんにとって有用な「本当のこと」を言える気がしています。

実はさっき、まずは企業採用担当者の仕掛けの裏側について書いたのですが、この立ち上がってまだまだ新しいAmeba Blogのバグのせいか、全部、消えてしまいました・・・。修正しても反映されないし、まだまだですね・・・。これで5回目の修正アップです。Ameba開発者さん、がんばってください!

次の更新も出来るだけは早くにがんばりますが、逆に皆さんからの質問も大歓迎ですので、ぜひコメント欄に書いておいて頂ければ嬉しいです。可能な限りBlog内で反映させて行ければと思っております。

今日の格言:このBlogでは、就職活動に必要な「本当のこと」を書く。

内定太郎

企業採用担当の実態~幻想の仕掛けの裏側~

どうも、はじめまして。内定太郎です。ここでは、就職活動の本当のところをあますことなく書いていきたいと思っています。

ボクは、都合の良いプロモーションばかりを発する人事部や、大したキャリアも持って無いのに学生相手に小遣い稼ぎをやっている就職コンサルとかを、心から軽蔑しています。初回は、まず、学生の皆さんに勘違いしないてもらうために、企業の人事部採用担当の話をしましょう。

企業の新卒採用を学生の方も直接は接するわけで、けっこうそういう人達を見て判断する人も多いかもしれません。セミナーでカッコ良くプレゼンする○○さんにあこがれて、競合他社を辞退したなんて人も毎年いるものです。しかし、これが幻想なんです。こういう幻想を作り出すように企業は仕掛けているわけです。

はっきり言えば、新卒のリクルテーィングなんて組織の中じゃそんなに大きな出来事じゃありません。もちろん新卒採用は企業にとってはそれなりに重要な活動ですが、でも、日々、営業の前線で利益を出そうと汗かいている連中にとっては、あくまでオマケ程度です。そしてどこの企業だって本流は絶対に利益を出す部署の連中なんです。もちろん日本企業では人事部の上の方のポジションはエリートの場合もあります。でも、そういう人は社内エースの人事権を操作できるからエリートなわけであって、新卒採用なんて眼中にありません。まあ、せいぜい内定を出した人材が競合に引き抜かれないかをちょっと注意しているぐらいで、後は採用の現場担当者に任せています。

そして、この採用の現場担当者がクセものです。そりゃ仕事ですから、学生相手にカッコ良く吠えて、学生からの企業人気を高めようと必死になりますよ。でも、そんなんでやりがいを感じられるのもせいぜい2,3年で、そこから先はそんなに採用にやりがいなんて感じなくなるもんです。

だって、上でも書いた通り、新卒の採用なんて花形でも本流でも無いですから。ホントは利益貢献できる部署に行ってバリバリやりたかったり、せめて人事部内でも組織変革とかに関与するような部署に行きたいわけです。青い学生のつまらない夢物語の書かれたエントリーシートを何千枚も読むなんて作業は苦痛以外の何モノでも無いのです。セミナーの説明を行う場所を手配して、そこでスピーカーになってもらう社内のエースの人に頭下げてお願いして(この時もエースからしてみれば、クソ忙しいのに・・・ってのが本音でしょう。外資金融なんかは人材獲得が部門ごとなんで、フロントオフィスが気合入れまくることも多いですが)、次に面接会場を用意して、面接官になる他部門の人のスケジューリングを組んでなんて仕事が、おもしろいわけがありません。2,3年やれば十分。

しかもそれだけ採用のために汗水流す採用担当本人には、選考の決定権はほとんど無いんです。ここがポイントで、採用担当の人と仲良くなれば有利だという勘違いがありますが、そんなことはまったくありません。採用担当の中には、学生に力を誇示しようと、自分に決定権があるとチラつかせたり、それを学生相手の合コンでアピールするバカもおりますが、はっきり言って限りなくウソです。

まあ、中には新卒採用に心から命をかけている方もいらっしゃるでしょう。でも、正直、ボクから言わせてもらうと、30歳もすぎて新卒採用しか仕事してなかったら、良い歳こいた社会人が何やってるんだと思いますよ。その人は組織で干されてるんじゃないかとすら勘ぐります・・・。もちろん、仕事のやりがいなんて本人の自由ですから、ご本人が30歳になっても40歳になっても新卒採用を専門にやりたいということをとやかく言う気はありません。勝手にがんばってくださいって感じです。

しかし、良い迷惑なのは学生ですよ。学生相手に吠えて、簡単に尊敬されて、お山の大将が最高に気持ちよくて、その世界から抜けられなくなったとしたら、そんなんでよく学生のキャリア相談に乗れるよな~とボクは思いますね。一度ぐらいは、客先の役員の前で競合と数億円を巡っての命がけのコンペをやったり、海外提携先に単身乗り込んで数時間のネゴシエーションとか、そういうの経験される気概は無いんでしょうか。それを経験せずによく、仕事、キャリア、夢なんて語るよなと思います。一体、どうやって学生を感動させるネタを作ってるのか、むしろそちらを伝授頂きたい気がします。

初回の今回は企業の採用担当の本当のところを書きました。これだけ読むと、ちょっと否定的に聞こえるかもしれませんが、決して否定をしているわけじゃありません。ただ、会社の名前の上であぐらを書いて、学生に対して美辞麗句を並べたて己をカリスマ化し、そして学生に幻想を見せるようなことを仕掛けてくる連中に、学生は決して勘違いしないで欲しくて幻想の仕掛けの”裏側”をご説明したまでです。

また、日本のベンチャー企業、中小企業は優秀な学生の採用に本当に苦労しています。すごく優良企業でも知名度が無いために、人材の採用がめちゃくちゃ難しい。こういう会社で、社内の人事総務全般に加えて、採用にも汗水流されている方は、ボクは心より敬意を表します。

節度あるご質問、ご意見については可能な限り回答させて頂きます。ただし誹謗中傷的なコメントは相手にする時間もございませんので、悪しからず。

今日の教訓:企業人事部の採用担当を勝手にカリスマと勘違いしてはいけない。
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